果物手帖
果物手帖

よしひめ

よしひめ
果物手帖

シェアしよう!

果物手帖

シェアしよう!

果物手帖

特徴

「よしひめ」は果実重250g程度で、大玉生産が可能な品種となっています。果実は円形で果頂部はくぼみますが縫合線はあまり顕著にくぼまない傾向があります。
果皮色は乳白の地色に全体に縞状に赤く着色します。果肉は白く、核周囲及び果肉内に紅色素が比較的多く入ります。肉質は緻密で溶質ですが比較的日持ち性はいいです。「よしひめ」は同時に公表された「まさひめ」とは同じ交配組み合わせで生まれた姉妹品種です。

旬の時期

「よしひめ」の収穫時期は「白鳳」より8日ほど、「あかつき」より10日ほど遅い中生種となっており、産地によって時期はずれますが、香川県や愛媛県では7月中下旬頃で8月初旬頃までのようです。

果汁は多く糖度は12~13度に対し酸味は少なく食味が良い桃となっています。

歴史

1973年に「よしひめ」は独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構が、「21-18」(「中津白桃」と「布目早生」の交配から育成された、大玉で果実品質は比較的良いが日持ち性が悪い)に「あかつき」の花粉を交配し、得られた実生苗を養生しました。1981年に「モモ筑波89号」として第五回系統適応性検定試験を実施、全国14か所で試験が行われました。1990年「モモ農林19号」として農林登録され、1993年に品種登録完了しました。

産地

「よしひめ」は生産者が少なく、農林水産省が作成している2019年産特産果樹生産動態等調査で見ると、香川県で2.9haで作られているほか、愛媛県と富山県でそれぞれ1.1haで栽培されているだけとなっています。それ以外の桃産地では個々の農園でわずかに作られている程度のようです。

果物手帖

シェアしよう!

果物手帖

関連記事