果物手帖
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西野白桃

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特徴

「西野白桃」は桃の産地として知られる山梨県南アルプス市の中でも西野地区でしか作られていないとされる希少な品種です。この桃は人工授粉が必要だったり、実が付いても落果しやすく、また綺麗に赤く色付きにくいなど栽培に手間がかかり難しい品種と言われています。しかし、熟した西野白桃の果実は糖度が高くジューシーで非常に品質が優れたものになることから、市場では高値で取引され、高級桃として扱われています。また、その美味しさをそのままに何とか栽培しやすい品種をということなどからこの西野白桃をベースに「あきぞら」などの新品種が生み出され、また西野白桃の自然交雑実生を育成し「まなつ」や「夏の陽」、「ゆめかおり」といった品種も生まれています。

旬の時期

西野白桃の収穫時期は7月下旬頃から8月上旬頃までの短い期間で、旬もその時期になります。

糖度が14度ほどになるほど甘くジューシーで柔らかい桃です。

歴史

「西野白桃」というブランドは、西野の桃栽培農家たちが見い出し、その栽培技術を昭和40年代に確立した、非常に甘くて果汁の多い「みずみずしさ」が売りのいまでも自慢の桃だそうです。昭和50年代には南アルプス市のおいしい桃生産を支えた品種です。しかし、平成に入り、糖度センサー等を駆使した共同選果による出荷体制に画一化される中、西野白桃のおいしさの特徴である、その「みずみずしさ」が仇となっていきました。より効率化した流通システムには、果肉の柔らかい桃はなじまず、姿を消さざるをえませんでした。

産地

西野白桃は、山梨県南アルプス市の中でも西野地区でしか作られていません。
栽培の難しさなどから、生産者の数は減り、生産量も限られています。

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