特徴

「長田白鳳（ながたはくほう）」の果実は300g前後で縫合線は比較的浅く、果頂部の縫合線も特に浅めで、果頂部または縫合線を挟んだ左右がツンと突き出し気味になる傾向があります。果皮色は乳白色の地色に着色は果頂部側から始まり、全面に及びます。果肉は乳白色に、斑に赤色が差す傾向がありますが、種の周りに着色は観られません。「長田白鳳」早生種で、あら川の桃の産地として知られる和歌山県紀の川市で生まれた桃の品種は「長田白鳳」の他に「竜門早生」と「桃山白鳳」があります。いずれも早生種で、桃シーズンのスタートを彩ります。

旬の時期

「長田白鳳」は早生種で、6月の中下旬に収穫されます。その年の気候にもよりますが、15日前後から1週間から10日間続きます。他の産地では作られていないため、和歌山での短い収穫時期が旬となります。

味

果肉は繊維が少なく、柔らかくジューシーであっさりした味わいとなっています。

歴史

「長田白鳳」は1993年頃に和歌山県紀の川市の長田地区において発見された「白鳳」の枝変わりとされ、当地で6月中下旬に収穫される早生種です。

産地

「長田白鳳」は発見された和歌山県紀の川市でしか栽培出荷されていません。農林水産省がまとめた2018年産の特産果樹生産動態調査で見ると、和歌山県での栽培面積は27haとなっています。また、H25年度の生産量は136tとなっています。