果物手帖
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はつひめ

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特徴

「はつひめ」は福島県が「あかつき」と「はつおとめ」の交配から育成した早生桃のオリジナル品種です。「はつひめ」の果実は果重220~300gで早生種としては大きく、果形は偏円形で、縫合線は顕著にみられます。果皮の色は乳白色の地色に、条状に着色しはじめ、熟すと全体に赤く広く着色します。果肉は乳白色で種の周りはほとんど着色しませんが、果肉は部分的に紅が差します。食べた瞬間にまず思うのは「みずみずしい!」ということ。強い甘さの中に爽やかさを感じ、濃厚というよりはすっきりとした飽きのこない味わいです。また、芳香も豊かで飲み込んだ後もしばらく口の中にフルーティーな香りが残ります。

旬の時期

「はつひめ」は福島県で7月上中旬に収穫できる早生品種となっています。成熟期は満開から約80日で、「日川白鳳」より7日程度早いとされています。産地が福島県に限定されているので、市場に出回る時期はとても短く、見かけた時が買い時となっています。

糖度は10~14度と甘く果汁が豊富。また香りがよく、肉質がなめらかなのが特徴です。

歴史

「はつひめ」は福島県農業総合センター果樹研究所において1999年に「あかつき」に「はつおとめ」を交配し、得られた実生から選抜育成された福島県のオリジナル桃品種で、福島県では7月上中旬に収穫できる早生品種となっています。2008年に種苗法に基づき登録出願、2009年に品種登録されています。

産地

「はつひめ」は福島県が県単独事業で育成したオリジナル品種なので、今のところ福島県内でのみ栽培可能となっています。2019年産の栽培面積は40.4haとなっています。これは福島県内の桃栽培面積のおよそ2.6%ほどとなっています。「はつひめ」は福島県でしか栽培されていないので、全国で40haほどしかないという事になります。

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