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果物手帖
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桃山白鳳

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特徴

「桃山白鳳」は果重220g前後で果形は円形のものが多く、縫合線は比較的浅めです。果皮色は乳白色の地色に着色は濃く、皮は手で剥きやすいとされています。また、あら川の桃の産地として知られる和歌山県紀の川市で生まれた桃の品種は「桃山白鳳」の他、「竜門早生」と「長田白鳳」があります。いずれも早生種で、桃シーズンのスタートを彩ります。

旬の時期

桃山白鳳は早生種で、和歌山県での収穫は6月中旬から下旬で、「はなよめ」と「日川白鳳」の間をリレーします。「白鳳」より早熟で、食べ頃の旬はその短い6月中旬から下旬にかけての2週間程となります。

肉質は緻密で溶質、果汁が多く、甘味に対して酸味は少ないのが特徴です。

歴史

「桃山白鳳」は和歌山県那賀郡桃山町において1984年に杉原成和氏が発見した1樹変異を育成したもので、1987年に現在同町で小坂調苗園を営む小坂憲史郎氏他6名により氏病法に基づく登録が出願され、翌1988年に品種登録されています。

産地

桃山白鳳は和歌山県で発見育成された品種で、生産もほぼ和歌山県で行われています。農林水産省がまとめた特産果樹生産動態調査で見ると平成30年産の全国の栽培面積は和歌山県の16haのみとなっています。

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