果物手帖
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美郷/加藤一号

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特徴

「美郷(みさと)」の果実はこの時期の桃としては特に大きく、撮影したものも果重400g以上450g前後ありました。果形は扁円形で左右に広く前後の幅は左右ほど広くはありません。果皮色はクリーム色の地色に陽光面を中心に濃い赤色に着色します。果肉は乳白色で種の周りは赤くなく、果肉に差す紅も少ないです。果肉は硬めで肉質は繊維質となっています。

旬の時期

「美郷」の収穫時期は産地によって差がありますが、早い所では7月中旬辺りから、福島県では7月下旬あたりからで、8月中旬辺りまでとなります。全国的に栽培されている数が少なく、市場に出回る数もわずかなので直売されている農園などで予約購入することをお勧めします。

白桃系の歯ごたえと爽やかな甘さが特徴です。

歴史

「美郷」という名称の桃は山形県大江町本郷の加藤秀一郎氏が「日川白鳳」と「だて白桃」を混植している自園で発見した偶発実生を育成した大果で着色が良い白肉の桃品種で、正式な品種名は育成者の名前から「加藤一号」となっています。2012年に山形県天童市の株式会社イシドウが「美郷(みさと)」という商標で商標登録し、その後2013年に種苗法に基づく登録を出願、2017年に品種登録されています。

産地

「美郷」の栽培面積などの情報は見当たらず、令和元年産特産果樹生産動態等調査にも記録がありませんでした。苗木は一般に販売されているので、どこでも栽培することは可能となっています。調べてみた限りでは主な産地は福島県、山形県、愛知県などで、その他の桃産地でも個々の農園で少量栽培されているようです。

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