果物手帖
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ゆめかおり

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特徴

「ゆめかおり」は桃のシーズン最終盤に登場する大玉品種で、桃の中でも比較的大玉で果汁たっぷりなのが特徴です。果実の重さは500~600g、栽培方法や環境によっては700gにもなる大きな桃で、果形はやや腰高な楕円形です。果皮は全体に着色しますが、色は中くらい。果肉は薄く黄緑がさした乳白色で核まわりが紅色に着色します。生産量が少なく、ほとんど出回らない品種なので直売所やお取り寄せなど利用しましょう。もっちりと弾力のある食感と、蜜のような甘さの中に感じるさっぱりとした酸味がクセになります。日持ちの良さは数ある品種の中でもトップクラスなので、贈り物にも大変おすすめです。

旬の時期

「ゆめかおり」の収穫期は育成地の福島県では9月中旬~下旬となっています。本種は日持ち性も良く、10月上旬まで美味しく食べられます。

肉質は緻密で硬く、甘味と酸味は中くらいとなっています。収穫後1週間から10日ほど追熟させると果肉が柔らかくジューシーになり濃厚な味わいになります。

歴史

「ゆめかおり」は福島県伊達市で桃の生産農家であり育種家でもある高橋忠吉氏が「西野白桃」の自然交雑実生から選抜育成した晩生で極めて大玉の桃です。2006年に種苗法に基づく登録出願、2008年に品種登録されています。高橋忠吉氏は本種の他にも「シーエックス」や「優香の夢」 など既に品種登録されたものが5品種、登録出願し現在審査中のものも4種育成されています。

産地

「ゆめかおり」は主に福島県で作られていますが、生産量は極わずかです。ただ、本種のような極晩成の美味しい桃は品種が少ないので、各地の桃産地でも導入を検討する余地はありそうです。

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