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紅くにか

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特徴

「紅くにか」は果重は330~350gと大玉で果形は扁円で、果頂部は尖らず縫合線は浅い傾向があり、果皮色は乳白の地色に全体に濃い紅色に着色しやすいです。果肉は緻密でしっかりとしているが溶質で繊維は少なめです。全体に、収穫時期を除けば「紅錦香(くにか)」の特性とほぼ同じと言われています。とにかく甘さが強く、かぶりつくと滴り落ちてくるほど果汁もたっぷりなので甘くてジューシーな桃が好きな人にぴったりの品種です。繊維は少なめでとろけるようになめらかで食味に優れていること、色づきや形が良いことから贈答用としても大変おすすめです。

旬の時期

「紅錦香(くにか)」が長野県長野市において8月下旬から9月上旬に成熟する晩生種であるのに対し、「紅くにか」は8月上旬~8月中旬頃となっています。

多汁で糖度が高くなる傾向があり酸味は少ない品種となっています。

歴史

長野県で野池今朝喜氏が発見し育成した「紅錦香(くにか)」という品種がありますが、これは「野池白桃」の枝変わりとして1990年に品種登録もされています。「紅くにか」はその「紅錦香(くにか)」から、さらに早生系を選抜育成したもので、「紅くにか」としては品種登録はされていません。もとになっている「野池白桃」は品種登録はされていない品種で、その来歴に関しては野池今朝喜氏のご子息が運営されている川中島農園(くか桃園)のホームページに紹介されています。

産地

「紅くにか」は長野県で育成された品種なので長野県でも栽培されていますが、最近の状況を見ると山梨県で多く作られているようです。平成30年産特産果樹生産動態等調査では「紅錦香(くにか)」としての 記載はありますが「紅くにか」では記録がありませんでした。果たして区別されているのかどうかは不明です。

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