特徴

「喜水」は300g前後でやや扁平な形をしています。果皮の色は黄赤褐で黄色味が強く感じます。酸味は少なく、しつこさのない甘みと豊富な果汁を含んでいるのが特徴です。果肉はやや粗めで梨らしいシャリシャリとした食感が楽しめます。味・食感共に優れた特性を持つ喜水は、すっきりとした後味と豊かな味わいから、暑い時期に食べるのにピッタリの梨といえます。

旬の時期

喜水は育成地（静岡県焼津市）において7月下旬から8月上旬に成熟する早生品種です。

味

果肉は歯触りが優しく、非常にジューシーです。甘さは十分で、酸味は僅かに隠し味程度です。

歴史

「喜水」は1978年に静岡県焼津市の松永喜代治氏によって「明月」に「豊水」を交配し得られた実生で、その6年後の1984年に初結実した物の中から選抜育成されたものです。その後静岡県柑橘試験場の協力により特性の調査・確認を経て1988年登録出願、1990年に品種登録されています。出願時の名称は「清露」となっています。

産地

政府がまとめた2012年産の栽培面積を見ると、和歌山県が2ha、次いで静岡県が1.6haのみとなっています。