特徴

「多摩梨」は380g程と平均的で、外観全体は梨らしく丸みを帯びた球体となっていますが、頭のてっぺんはゴツゴツと凹凸があります。果実を袋掛けするかしないかなどの栽培方法によって果皮の色は黄緑色から黄褐色まで差が出るようです。「多摩川梨」の一品種として知られるほか、「愛甘水」の親としても用いられています。幸水に似た適度なシャキシャキ感を堪能でき、酸味がほとんどないので甘酸っぱい梨が苦手な人にもおすすめの品種です。

旬の時期

収穫時期は8月上旬から下旬にかけてとなっています。

味

早生種としては糖度が高く、肉質は幸水の性質を受け継いで歯触りが良くジューシーで酸味が少ないのも特徴です。

歴史

多摩は1963年に東京都農業試験場において「祇園（ニ十世紀×長十郎）」に「幸水」の花粉を交雑させ、生まれた実生から選抜育成された早生種の赤梨で、1968年に初結実したとされ、命名発表は1971年となっています。

産地

青森県:8.3ha(76.9%)
東京:1.5ha(13.9%)
和歌山:1.0ha(10.2%)