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果物手帖
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きらり

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特徴

「きらり」は平均約750gと新高よりやや大きいとされています。肉質は緻密で柔らかく食味が良いのですが、蜜が出来てしまう事があるようで栽培が難しいようです。リンゴと違い、梨の場合、蜜が入ると果肉は柔らかくなり過ぎ、透明な感じになってしまい、食味も悪く商品価値が無くなってしまうそうです。「きらり」の名称は『父親であるにっこりの名が世界遺産「日光」に由来していることから、「日の光をいっぱい浴びて『きらり』と輝いてほしい」という願いを込めて命名』されたそうです。これまで新高梨などの晩生種は大玉だけど果肉が粗く食味が劣るという欠点があったので、それを克服する事を目的に開発された品種で、結果、大玉で肉質が緻密で食味が良い赤梨となっています。硬さのある果肉は歯応えがあり、シャリシャリという食感が楽しめます。さらに噛むと豊富な果汁と芳醇な香りがたっぷりと堪能できます。

旬の時期

収穫時期は「豊水」と「にっこり」の間、「新高梨」と同晩生種で10月上旬から中旬となっています。

きらりは糖度が14度以上と甘味十分で酸味は少なめです。ジューシーで食感もよいです。

歴史

きらりは1994年に栃木県農業試験場(宇都宮市)において、「おさ二十世紀」に栃木県のオリジナル品種「にっこり」の花粉を交配し、生まれた実生から育った実生苗から穂木を採取し、長十郎の木に高接ぎ、そこに結実した実生から選抜育成された赤梨で、2005年に命名され登録出願、2007年に品種登録されました。

産地

栃木県が開発品種という事で、現在は栃木県だけで作られているようです。政府がまとめた2012年産の栽培面積をみると栃木県の1.8haのみとなっています。

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