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果物手帖
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輝太郎柿

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特徴

「輝太郎(きたろう)」は平均300g程の大玉で、形は上から見ると角が無くまるい形をしており、高さがないので平たい形をしています。開発した試験場によると、無核果や種子数の少ない果実の場合、果芯部に空洞ができやすく、その空洞の周りが黒くなることもあるとされており、それを避け種が出来るように授粉樹の混植が必要とされています。果肉はやや柔らかめでなめらか、甘さが非常に強いですが甘ったるさがないのでさっぱりと食べられます。

旬の時期

収穫時期は「西条」「富有」「花御所」に先駆けて9月下旬からとなっています。旬は10月の初旬から中旬頃までととても短いです。

糖度も平均で17度にもなるとされ、果肉は思ったよりも柔らかく、歯がすっと入る感じで、ゴリゴリ感は無く舌触りもとてもなめらかです。

歴史

輝太郎は鳥取県園芸試験場河原試験地において早生の甘カキの育成をめざし、1994年より様々な交配が行われ、その中から選抜育成された品種で、元となった品種は母に「宗田早生」、果粉親に「甘秋」とされていました。鳥取県オリジナル品種として2009年に登録出願、2010年に品種登録され、2012年に中国地方や関西の市場に試験販売が開始された登場したばかりの新品種です。しかし、2016年に同試験場職員が発表された学術論文により、花粉親に使用されたのは「甘秋」ではなく、国立研究開発法人 農研究機構が育成し、育種での使用が禁じられていた「安芸津(あきつ)14号」であったことが判明、これにより、輝太郎に対する権利は鳥取県と農研機構が共有することとなり、鳥取以外の地域でも栽培が可能となるようです。

産地

輝太郎は2012(平成24)年に市場デビューしたばかりで、鳥取県のオリジナル品種として、県内だけで栽培されてきました。主な産地は米子市や南部町、八頭町などとなっています。

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