特徴
「早秋(そうしゅう)」は平核無柿よりも丸みを帯び、扁平な四角形をしていて、重さは250~300g程度とやや大きめです。果皮は赤みがかった橙色でツヤがあり、側面が少しデコボコとしていることもあります。へたと果実の間に隙間ができる「へたすき」がほとんど発生しないのも特徴です。果肉は柔らかめで、口に含むジュワッと果汁が溢れみずみずしい味わいです。非常に甘い品種の柿ですが、甘ったるさのない甘さなので柿特有のねっとりさが苦手な人でも楽しめます。
旬の時期
早秋が熟す時期は9月中旬頃から10月上旬頃です。早生種なので、柿のシーズン序盤から出回ります。
味
糖度は14~15度程で甘く、肉質はやや軟らかく緻密で果汁が多いです。
歴史
「早秋」は2003年に品種登録された完全甘柿です。1988年に広島県の果樹試験場安芸津支場において、「伊豆」と「109-27(興津2号×興津17号)」を交雑して育成されました。早生品種としては日持ち性が高く改良されているため、流通させやすくなっています。
産地
福岡県:32.5ha(46.23%)
岐阜県:14.6ha(20.77%)
愛知県:7.7ha(10.95%)
茨城県:3.1ha(4.41%)
香川県:3ha(4.27%)