洋梨狩りの魅力と種類
果物狩りといえば、自分の手で収穫した旬の果物を味わえるのが最大の魅力ですよね。果物狩りのスポットにもよりますが、収穫したてをその場で食べられるプランや収穫したものを量り売りで持ち帰るプランなどがあります。
ただし洋梨の場合は、収穫後食べ頃になるまで2週間~1ヶ月置いて完熟させる「追熟」が必要。つまり収穫してすぐの洋梨は熟しておらず、甘みもなくゴリゴリの食感で美味しくありません。
そのため収穫した洋梨をその場で食べるのではなく持ち帰るプランや、収穫体験と完熟した洋梨の食べ放題や試食がセットになったプランなどが提供されています。
持ち帰るプランでは収穫後すぐには食べられませんが、作物の収穫という貴重な体験ができることに加え完熟になるまでのワクワク感、食べた時の感動など、二度三度の楽しみが味わえるでしょう。
洋梨狩りのできるスポットは他の果物狩りと比べると少なめなのが残念な点ですが、事前にチェックして、洋梨狩りならではの楽しみ方をぜひ体験してみてください。
洋梨狩りの時期はいつ?
洋梨の収穫は品種によって異なりますが、8月下旬~10月下旬頃。洋梨狩りの品種は「ラフランス」がメインとなりますが、農園によって扱う品種が異なるため、行きたいスポットや食べたい品種を見極めておくのがポイントです。
2023年の梨人気ランキング
※2023年9~12月のデータ産地ごとの洋梨狩りの時期
洋梨の名産地といえば、「ラフランス」の山形県を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。その他東北地方や新潟県、山口県などでも収穫されており、洋梨狩りのできるスポットがあります。
洋梨の場合、品種の収穫時期に合わせて洋梨狩りが開催されているため、食べたい品種に合わせ計画すると良いでしょう。
品種ごとの洋梨狩りの時期については、この後詳しくご紹介しますね。
品種ごとの洋梨狩りの時期
洋梨の代表的な品種といえばラフランスですが、そのほかにもたくさんの品種があり収穫時期もそれぞれ。
洋梨のなかでも早い時期に出回る「オーロラ」は8月中旬〜下旬、それより遅い時期に出回るラフランスは10月中旬〜下旬に洋梨狩りが開催されることが多くなっています。また、主に新潟県で生産される「ル レクチエ」はさらに遅く、10月下旬~11月上旬となっているようです。
洋梨狩りのメイン品種はやはりラフランスなので、洋梨狩りを計画するなら10月中旬~下旬あたりがいいかもしれませんね。
洋梨狩りの料金の目安
洋梨狩りの料金は「3個もぎ取り(試食付き)1,000円」や「入園料無料でもぎ取った分を1kg500~1,000円で購入」といったものなどさまざまです。
なかには「もぎ取った洋梨100gあたり数十円で購入」のような設定の洋梨狩りもあります。
洋梨の場合は基本的にもぎ取ったものを「購入する」という形なので、どの程度持ち帰るのかによってお得な料金を見極めてみると良さそうですね。
思い立ったが吉日!洋梨狩りはいつまでに予約?
洋梨狩りの場合、団体様以外は予約不要の農園が多いようです。ただし農園の状況によっては変更になっている場合もあるため、事前に電話で確認したりホームページなどをチェックしたりしておくのがおすすめです。
家族・友人と楽しみたい!洋梨狩りスポットを選ぶ上でのポイント
「洋梨狩りに行きたい!」と思っても、どんなスポットを選んだら良いのか悩んでしまうことも多いでしょう。
ここでは、洋梨狩りを楽しむために重要なスポット選びのポイントをご紹介します。
農園のこだわりをチェック!
洋梨をはじめ果物狩りのスポットを選ぶのに、料金を基準にすることも多いでしょう。もちろん安いほうが得であると感じるのは当たり前のことなのですが、料金が高いか安いかで判断する前に知っておいて欲しいのが「農園のこだわり」。
美味しい洋梨は生育環境にこだわり、手間ひまかけて作られます。このような農園の洋梨狩りは比較的高価であるといえるでしょう。しかし貴重な洋梨体験に加え、本当に美味しいものを味わいたいなら、料金よりも農園のこだわりに注目したスポット選びがおすすめ。
また少々値が張る場合でも、果物狩りをする前に試食をさせてくれる農園もあります。特に洋梨は基本的に食べ放題がなく、実際にもぎ取った洋梨を食べるのも先になってしまうため、このようなサービスがあるのはうれしいポイント。
もちろん料金の高い低いも重要ですが、まずは作り手のこだわりをチェックしておくと、記憶に残る洋梨狩りを体験できるでしょう。
雨の場合も洋梨狩りができるか事前にチェック!
雨天時の対応は農園によって異なり、中止となるところもあればOKのところもあります。OKの場合でも、果実を傷めないためにレインコートのみ可など雨具が指定される農園もあるようなので、雨天時の対応についてあらかじめチェックしておきましょう。
駐車場とトイレの位置もチェック!
意外に重要なのが駐車場とトイレの位置。特に小さな子どもを連れて洋梨狩りに行く場合は、忘れずにチェックしておきましょう。
洋梨狩りの会場とトイレが遠いと、小さな子どもでは間に合わない可能性もあるかもしれません。また会場と駐車場が遠い場合は、もぎ取った洋梨がある分大変になってしまいます。
屋外で過ごす時間の長い洋梨狩りだからこそ、駐車場やトイレの位置がベストなスポットを探して快適に楽しみましょう。
洋梨狩りを楽しむために覚えておきたいこと
洋梨狩りを快適に楽しむためにはスポット選びに加え、あらかじめ理解しておくべきポイントがあります。
このポイントを押さえて、洋梨狩りを存分に楽しみましょう。
洋梨は持ち帰りが基本であることを前提に楽しむ
洋梨狩りでは、基本的に食べ放題がありません。これは洋梨を食べるには、収穫後の追熟が必要だからです。この点を理解せず、食べ放題をイメージして洋梨狩りに行くとがっかりしてしまうことも。
洋梨狩りには「もぎ取る楽しみ」「追熟させる間の待ち遠しい感覚」「美味しい洋梨を味わう瞬間」の3つの楽しみが別々にやってくることを覚えておきましょう。
美味しい洋梨を見分るコツを知る
収穫した洋梨を食べるのは少し先になってしまいますが、美味しい洋梨の選び方はこの時点で押さえておく必要があります。見た目や触感で分かる美味しい洋梨のポイントは「おしりがふっくらしたもの」「重量感のあるもの」です。
袋がかけられている場合はちょっと分かりづらいかもしれませんが、可能な範囲でチェックしてみてくださいね。
洋梨を収穫する際に注意すること
洋梨の表面はやわらかく繊細です。とても傷つきやすいため、乱暴に扱わないように気をつけましょう。また、収穫の際に落としてしまわないように注意することも重要。特に美味しい洋梨の特徴である重量感のあるものは、重さによって落下しやすくなっています。
食べ頃になった時においしく味わうには、心を込めて優しく収穫しましょう。
まとめ
今回は洋梨狩りの時期やスポット選びのポイントなどをご紹介しました。洋梨の旬は品種により8月下旬~11月上旬まで。時期によっては、暑さ対策や寒さ対策を万全にしておくと安心です。
洋梨狩りをまだ体験したことがないという方は、ぜひ計画してみてくださいね。