マンゴーの名産地はどこ?なぜ有名?美味しいマンゴーを産む秘密に迫る!

マンゴーの名産地はどこ?なぜ有名?美味しいマンゴーを産む秘密に迫る!

見ているだけで夏を感じるフルーツ、マンゴー。国内では生産量も少なく、その多くは輸入に頼っているのが現状です。 とはいえ、国内でも温暖な地域を中心にマンゴーの栽培は行われています。この記事では、日本におけるマンゴーの名産地や、名産地である理由についてご紹介します!

日本一のマンゴー産地は?生産量推移

日本一のマンゴーの産地は、沖縄県です。

農林水産省の2020年度統計によると、日本国内のマンゴーの収穫量は3387トンとなっています。そのうち沖縄県では1647トンが収穫されており、国内総生産量の約半数は沖縄県産だということになります。沖縄県の中でも特に栽培が盛んなのは、宮古島市です。

マンゴーの国内生産量は他の果物に比べて少なく、市場に出回る多くが海外からの輸入品です。2020年度のマンゴーの輸入量は6720トンなので、国内収穫量の約2倍の量を輸入していることになります。

国内での生産量や作付面積は、毎年あまり大きな変化はありません。ここ数年のマンゴーの年間生産量は約3000トン~4000トン、作付面積は440ヘクタール前後を維持しているようです。

トロピカルフルーツのマンゴーは、年間を通じて温暖な気候でないと栽培が難しいといわれています。四季の変化がある日本でマンゴーの栽培に適した土地は少なく、他の果物に比べて生産量が少ないのかもしれません。

美味しいマンゴーが育つ条件とは?

日本でのマンゴーの生産量は多くはありませんが、それでも美味しいマンゴーは栽培されています!ここからは、美味しいマンゴーが育つ条件をご紹介します。

年間を通して温暖な気候

美味しいマンゴーが育つ条件1つ目は、年間を通じて温暖な気候であることです。

マンゴーは熱帯果樹なので、寒さにあたると枯れてしまいます。美味しいマンゴーになるには、平均して24度~28度ほどの気温が必要です。その為、基本的にはハウスで栽培されています。しかし国内で唯一沖縄県でなら、露地栽培も可能だそうです。

また、マンゴーは日当たりが悪いと果実が枯れてしまう可能性があります。美味しいマンゴーが育つには、温暖な気候と日光が必須条件です。

水はけの良い、やや酸性の土壌

美味しいマンゴーが育つ条件2つ目は、水はけがよく、やや酸性の土壌であることです。

マンゴーは、水分が多いと根腐れしてしまいます。また、ph4~ph5のやや酸性の土壌で良く育つそうです。ちなみに国内のマンゴーの名産地である沖縄県は、この土壌条件に合致しています。沖縄県は気温、土壌共にマンゴーの栽培には最適な土地だといえるでしょう。

あの地域がなぜ?マンゴーの名産地の秘密に迫る!

国内のマンゴーの生産量第1位は沖縄県ですが、その他の地域でも栽培されています。ここからは、マンゴーの名産地についてご紹介します。

【1位】沖縄県のマンゴー栽培の特長

すでにご存じの通り、マンゴーの国内生産量第1位は沖縄県です。

年間を通じて温暖な気候の沖縄県は、熱帯果樹であるマンゴーの栽培に適しています。基本的にハウス内を暖房で温めながら栽培するマンゴー。しかし、気温が高く日差しの強い沖縄では、無加温でも栽培が可能だそうです。

沖縄県では、沖縄ならではの気候を活かし、なるべく自然な方法でマンゴーが栽培されているといえるでしょう。

【2位】宮崎県のマンゴー栽培の特長

マンゴーの生産量、国内第2位は宮崎県です。

沖縄県ほどではありませんが、国内でも比較的温暖な気候の宮崎県。特に「太陽のタマゴ」というブランドマンゴーが有名です。

太陽のタマゴの栽培方法は、樹の上で完熟させてから収穫する樹上完熟という方法です。マンゴーの果実ひとつひとつにネットをかけ、完熟まで待ちます。完熟したら果実が自然とネットに落ちるので、それを収穫して出荷しているそうです。

果実にネットをかける「ネット収穫法」は、宮崎県が発祥だといわれています。手間はかかりますが、その分果実を傷つけず、しっかり熟した美味しいマンゴーが食べられるのかもしれません。

【3位】鹿児島県のマンゴー栽培の特長

マンゴーの国内生産量、第3位は鹿児島県です。

鹿児島県では出水市から与論町にかけて、県内各地でマンゴーが栽培されています。宮崎県と同様に、樹上完熟という手法がとられているそうです。

鹿児島県は国内の中でも日照時間が長く、太陽の光をたっぷり浴びた甘いマンゴーが育ちやすいといわれています。活火山が多い地域特有の、水はけのいい肥沃な土壌もマンゴーの栽培には適しているといえるでしょう。

まとめ

国内のマンゴーの名産地は、沖縄県、宮崎県、鹿児島県です。

年間を通じて温暖な気候を好むマンゴーは、国内で栽培できる場所も限られています。他の果物に比べて生産量も少なく、大半を輸入に頼っているのが現状です。

しかし、日本では高品質で美味しいマンゴーが栽培されています。値段は少しお高めですが、ぜひ旬の時期に国内産のマンゴーも味わってみてはいかがでしょうか。

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