パイナップルの名産地はどこ?なぜ有名?美味しいパイナップルを産む秘密に迫る!

パイナップルの名産地はどこ?なぜ有名?美味しいパイナップルを産む秘密に迫る!

パイナップルは世界中で親しまれている果物で、その種類は200種類以上もあるそうです。日本で生産されている国産のパイナップルは数少なく、国産パイナップルの生産は1県で日本全体の99%を占めています。 今回は、パイナップルの名産地をご紹介するとともに、美味しいパイナップルの秘密に迫りたいと思います。

日本一のパイナップル産地は?生産量推移

日本でパイナップルが最も生産されている県をご存じですか?南国を連想させる果物なので、何となく想像できると思いますが、答えは沖縄県です。沖縄県以外では鹿児島県でも栽培されています。パイナップルは鉢でも栽培できるので、産地以外の地域でも家庭菜園や観賞用として育てる人もいますが、国内では沖縄県と鹿児島県以外ではほぼ生産されていません。

ちなみに、世界でパイナップル生産量が多い国は、コーヒーでも有名なコスタリカが1位です。続いて2位にインドネシア、3位にフィリピンとなり、ランクインした国は、ほぼ暖かい地域ばかりでした。日本は54位と、日本のパイナップルは世界的にみるとメジャーではないようです。

美味しいパイナップルが育つ条件とは?

パイナップルが美味しく育つ条件は、気候と土壌が美味しさのカギを握っています。日本の産地が沖縄県と鹿児島県のみに限られる理由も、パイナップルは暖かい気候に適した果物だからです。

条件①30度から35度の高い気温がパイナップルを美味しくする

パイナップルの耐寒性は5度です。調べてみると、日本全国で最低気温が5度を下回らない都道府県は沖縄県と鹿児島県のみでした。沖縄県の年間最低気温は14度程なので、万が一のことが起きない限りは気候はクリアしています。沖縄県の年平均気温についても、23.9度と、他都道府県と比較しても温暖なため、美味しいパイナップルを生産できるといえます。

条件②水はけと弱酸性の土壌

パイナップルは水はけの良い土を好み、弱酸性の土で育つ性質があります。アルカリ性の土で育てると、微量要素欠乏症上により枯れてしまいます。

条件③強い日差し

糖度の高いパイナップルになるためには、強い日差しも重要です。最高気温でいうと、沖縄より本州のほうが暑くなる場合もありますが、沖縄の日差しの強さは比べものにはなりません。

あの地域がなぜ?パイナップルの名産地の秘密に迫る!

国産のパイナップルのほとんどが沖縄県で栽培されているのには秘密があります。甘さの中に酸味があって、スッキリとした甘さのパイナップル。その美味しさに迫ります。

沖縄県のパイナップル栽培の特長

沖縄県の土壌は酸性の赤土で、とても水はけのよい土地です。30度から35度の高い夏の時期が、糖度の高い美味しいパイナップルを育ててくれます。

国産のパイナップルがスーパーに並ぶことは珍しいことですが、輸入パイナップルが398円だとしたら国産のパイナップルは798円と、約2倍近くも価格が高くなります。価格が高くはなりますが、温暖な気候と肥沃な土壌に育まれたパイナップルは、独特な甘みとたっぷりの果汁を含んでいます。輸入パイナップルより刺激が少なく、濃厚な美味しさを味わえます。

国産農家さんには無農薬でパイナップルを栽培している生産者もいるので、健康志向の人にもおすすめです。

フィリピン産のパイナップル栽培の特長

世界のパイナップル生産ランキングでは、フィリピンは3位ですが、日本に輸入されているパイナップルの99%はフィリピン産です。その理由は、輸送コストが大きく起因しています。フィリピンは東京から3,113kmの場所ですが、コスタリカは東京から13,231kmも離れています。

パイナップルは追熟しない果物の上、劣化が早い果物です。そのため、輸送にかかる時間を差し引いて出荷されるので、熟成度合はせいぜい10~20%だそうです。日本産とフィリピン産を食べ比べて甘みが少ないと感じるのには、畑での熟成度合いに違いがあります。

まとめ

輸入品は輸送に時間がかかるため、緑色の状態で収穫され運ばれるため甘みが不十分だそうです。ということは、沖縄県やフィリピンで、完熟のパイナップルを食べるとかなり美味しいはずですね!スーパーで購入したパイナップルも十分美味しいですが、本来の美味しさを一度は食べてみたいものです!

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