大根の名産地はどこ?なぜ有名?美味しい大根を産む秘密に迫る!

大根の名産地はどこ?なぜ有名?美味しい大根を産む秘密に迫る!

甘くてみずみずしい味わいで人気の野菜大根。甘みの中に爽やかな辛味も感じられ、漬物や煮物など様々な料理に活用できますよね◎そんな美味しい大根は、いったいどこで育てられているのか気になる人も多いはず。 そこで今回は、大根の産地について紹介します!日本で有名な大根産地とはどこなのか、またそれらの地域ではなぜ美味しい大根が育つのか詳しく解説するので、名産地で採れた美味しい大根を味わってみたい人はぜひチェックしてくださいね♪

日本一の大根産地は?生産量推移

日本には美味しい大根の産地が数多く存在しますが、中でも生産量ランキングで毎年上位を飾っているのは、以下3つの地域です。

  1. 北海道
  2. 千葉県
  3. 青森県

北海道は、毎年15万2000トンもの大根を生産しており、全国シェア14.2%を占める日本一の大根産地です。次いで2位が千葉県で生産量は約13万3000トン、3位が青森県で生産量は約11万1000トンとなっています。

日本で生産されている大根は、この3つの地域だけで全体の4割近くを占めており、中でも北海道ではほぼ1年を通して美味しい大根を市場へ届けています。

美味しい大根が育つ条件とは?

美味しい大根を育てるためには一定の条件があり、これを満たしているかどうかで収量や品質が大きく変わってきます。

ここでは、先ほど紹介した生産量トップ3の地域にも共通している、美味しい大根が育つ気候や土壌などの自然条件について解説するので、これから自分で大根栽培をはじめたいと思っている人は特に要チェックです◎

条件①冷涼な気候

大根は本来、秋から冬にかけての寒い時期に旬を迎える野菜で、比較的冷涼な気候を好みます。最近では品種改良が進み、1年を通して栽培が可能になりましたが、元々暑さに弱い性質を持っています。

大根の生育に適した気温は17~20℃程度といわれており、生育後期は25℃以上になると生理障害や病害を起こしやすくなります。生産量上位の北海道や青森県の気候は年間を通して涼しく、大根の栽培に適しているといえますね。一方、千葉県では独自の技術や製法を取り入れ、厳しい夏の暑さにも耐える丈夫な大根を育てています。

条件②軽くて水はけの良い土質

大根は土の中で育つ野菜なので、栽培土壌の質は何よりも重要なポイントになります。大根は湿気に弱く、過湿な環境が長く続くと病気や障害を起こしやすくなるため、排水性に優れた水はけの良い土壌が必要となります。

また大根は根が非常に深く伸び、先端部分が障害物に触れると又根になってしまいます。これを防ぐためには、石や植物の残渣がないことはもちろん、軽くて固まりにくい土質を選ぶことが大切です。

条件③風通しと日当たり

大根に限らず、農作物の生育には太陽の光が欠かせません。大根は地中で成長する野菜ですが、頭の部分は地上に出ており、光合成によって栄養が作られています。太陽の光が不足すると十分な栄養を蓄えることができず、美味しい大根に育ちません。

また先ほど紹介したように大根は湿気に弱い性質のため、風通しの良さも重要になります。周囲に高さのある建物が密集しておらず、風の通り道が確保されている環境を用意することが美味しい大根を育てる秘訣です。

あの地域がなぜ?大根の名産地の秘密に迫る!

ここからは、生産量トップ3である北海道、千葉県、青森県について、それぞれの大根栽培の特長を見ていきましょう!

この3つの地域ではどのようにして美味しい大根が育てられているのか、主力品種にはどんなものがあるのか、各産地の大根の魅力や旬の時期も合わせて解説するので、気になる大根の産地をぜひチェックしてみてください◎

【1位】北海道の大根栽培の特長

北海道は、生産量全国1位を誇る大根の名産地です。本来は秋から冬にかけて旬を迎える大根ですが、北海道では年間を通して冷涼な気候を生かし、ほぼ1年中大根の栽培が行われています。

中でも最も食べ頃となるのは6月から10月にかけてで、この時期に出回る甘くて美味しい大根は北海道産が中心となっています。主力品種は「夏つかさ」や「夏番長」など夏に収穫を迎える青首大根で、生で味わうとフレッシュな甘みとみずみずしさをダイレクトに感じられますよ◎

【2位】千葉県の大根栽培の特長

千葉県は、北海道に次いで生産量2位を誇る、日本でも屈指の大根産地です。千葉県は大根産地の中でも平均気温が高めで、大根の生育には不向きなようにも感じられますが、播種前のかん水やトンネル栽培など独自の技術を取り入れ、収量と品質を伸ばしています◎

そんな千葉県の大根を代表する「姉崎大根」は、市原市の北西部に位置する姉崎地区で栽培されるブランド大根で、糖度が高くしっかりとした甘みを感じられるのが特徴です。姉崎大根を含む千葉県の大根は12月から3月にかけての冬の時期に旬を迎えます。

【3位】青森県の大根栽培の特長

青森県は、東北地方を代表する大根の一大産地で、北海道と同じく冷涼な気候を生かし、夏採れの青首大根を中心に栽培しています。豊かな自然の中で育った青森県の大根は栄養豊富で甘みも旨みもぎっしり詰まっています◎

旬の時期は5月から11月にかけてと北海道より少し長く、中でも主力となっている品種は「夏の守(なつのかみ)」です。夏の守は8月下旬以降の晩夏から収穫される青首大根の一種で、曲がりの少ないキレイな外観と、緻密で滑らかな肉質が特徴です。

まとめ

今回は、大根の産地について紹介しました!

日本一の大根産地は北海道で、次いで千葉県、青森県と並んでいます。この3つの地域だけで国産大根のうち約4割を生産しており、まさに日本を代表する大根の名産地といえます◎

またそれぞれ栽培の特長や主力品種が異なり、産地によって大根が旬を迎える時期は異なります。大根を購入する際は、その時期に最も食べ頃となっている産地で採れたものを選ぶことで、1年を通して美味しい大根を味わうことができますよ♪

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