特徴
「マルゲリット・マリーラ」の果実は西洋梨の中では最大級で、400~800gにもなります。形は西洋梨の中では比較的均整がとれた洋ナシ型をしており、表皮は収穫時は黄緑色ですが、熟すと全面が黄金色になってきます。ラ・フランスほどではありませんがサビが発生しやすい品種となっています。高貴な香りと上品な甘さ、そして果汁の豊富さ、繊細な味わいが楽しめるのがこの品種の最大の特徴です。洋梨は食べ頃を見分けるのが難しいと言われていますが、マルゲリット・マリーラは熟すと果皮が黄色くなるので完熟サインがわかりやすいのも嬉しいポイントです。
旬の時期
マルゲリット・マリーラは早生種で、収穫は9月上旬頃から始まります。収穫後10日~2週間ほど追塾させた頃が食べ頃となります。出荷は9月中旬頃から10月下旬頃までで、出盛りの旬はとても短く、9月下旬から10月中旬までとなります。
味
熟すころには、香りもぐんと強くなり、とてもジューシーでル・レクチェと同じような滑らかな口当たりになります。糖度自体はあまり高くないのですが酸味が少ないので上品な甘さが楽しめます。
歴史
マルゲリット・マリーラは1874年(1872年に最初に展示されたとするせつもある)に、フランス・リヨン郊外のヴィルルバンヌにおいて園芸家であるM.マリーラ(M. marillat)氏によって発見された大型の西洋梨です。名称は発見者の妻、Marguerite marillatから付けられています。
産地
山形県:19.9ha(48.54%)
北海道:7.4ha(18.05%)
青森県:3.8ha(9.27%)
福島県:3.5ha(8.54%)
秋田県:2.8ha(6.83%)