特徴

「甘太（かんた）」は一番大きなもの700gほどある大きな梨で、形は広楕円形です。果皮表面は黄緑色の地に黄褐色のサビ状のまだらがあります。「新高(にいたか)」と同じ時期に出回る晩生種で、新高や豊水に比べると果皮が少し黄緑色をしており、果点は小さめの青梨品種となっています。どことなく「新高梨」のような香りと「豊水」のようなジューシーさを感じる品種で、名前の通り通常の梨と比べて段違いの甘さを堪能できる品種です。

旬の時期

「甘太」の収穫時期は産地によって多少幅がありますが、9月下旬頃から始まり10 月中旬頃までです。育成地の茨城県つくば市では「新高」に近い10月上旬となっています。

味

糖度は16度以上ととても甘く、やさしい酸味もあって風味良好です。果肉はソフトで果汁をたっぷり含んでいます。

歴史

「甘太」は農研機構が「王秋」と「あきづき」を交雑して育成した品種です。

産地

2018年産特産果樹生産動態等調査を見ると全国でまだ8haとなっており、熊本県の3haをはじめ、佐賀県2.8ha、千葉 1.2ha 、東京 1.0haとなっています。