特徴
「愛甘水(あいかんすい)」の果実の大きさは300~350gの中玉サイズで、果実の形は扁円で、果皮の色は黄赤褐色をしています。梨の中でも早く収穫される早生品種で、幸水より15日ほど早く収穫することができ、お盆前に出荷の最盛期を迎えるので、お中元やお盆のお供え物に最適です。愛甘水は真夏に食べることができるので、夏の食後のデザート、水分補給にも最適です。
旬の時期
梨の中でも最も早い時期に出回る早生品種です。品種の特性としては幸水より10日程早く成熟するとされていて、収穫は7月中旬頃から始まり8月上旬までとなります。
味
果肉はとてもみずみずしく、やや柔らかめですがシャリシャリとした食感が楽しめます。甘さはそれほど強くはありませんが、優しい酸味と共にさっぱりとした味わいです。
歴史
愛甘水は愛知県安城市で梨園を営む猪飼孝志氏が育成した赤梨の品種で、「長寿」に「多摩」を交配して得られた実生を1982年に高接したものの中から選抜したもので、1984年に初結実、以後試作を行うとともに、愛知県総合農業試験場及び安城農業改良普及所の協力により特性の調査・確認を行ってきたものです。1988年に登録出願、1990年に品種登録されています。
産地
愛知:10.4ha(42%)
山口:4.6ha(19%)
石川:3.3ha(13%)
茨城:2.0ha(8%)
岐阜:1.2ha(5%)