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果物手帖
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枯露柿

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特徴

「枯露柿(ころがき)」は、甲州市や南アルプス市などでよくつくられる、大きめの品種の柿を使った飴色の干し柿です。枯露柿で使われる渋柿は、主に甲州百目(ひゃくめ)という350〜400gもある大きくて釣鐘形をした立派な柿です。水分が50%前後で柔らかいものは「あんぽ柿」、水分が25%から30%位で甘み成分が結晶化し白い粉が吹いてくるものを「枯露柿」と呼んでおり、干す期間も長めです。甲州市の松里地域では、大きな甲州百目柿がとれることから、昔から枯露柿の名産地として知られ、11月から12月にかけて、民家の軒先にかかる柿の天日干しは、オレンジのカーテンとなり、秋の風情として人気です。また、山梨県が次世代への継承に取り組んでいく郷土食176品目「やまなしの食」のうち、さらに代表的な47品目としてしぼられた「特選やまなしの食」に選定されています。適度に干し上げているのでずっしりとした重量感のある食感で食べ応えがあり、他の干し柿では味わえないねっとりと奥深い美味しさが楽しめます。

旬の時期

枯露柿として仕上がる12月中旬から1月下旬まで販売されています。1ヵ月ほどの保存が可能で、冷凍すれば1年ほどもつとされています。

肉厚で甘く、食べると柔らかい食感で、干し柿の最高峰と言われています。

歴史

枯露柿は昔から保存食として作られており、武田信玄公が推奨したことにより枯露柿の生産が広まったと言われています。枯露柿の名前の由来は、天日で乾燥させるときに、皮をむいた柿を並べて実全体に太陽の日が当たるよう、ころころと位置を変えたことからといわれています。

産地

甲州市や南アルプス市などでよくつくられています。

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