果物手帖
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山ぶどう

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特徴

「山ぶどう」は「デラウエア」ほどの大きさで1粒が8ミリ程度と小さいです。果皮色は黒に近い紺色をしており果皮表面は果粉に覆われています。果皮はしっかりとしており、中の果肉は果汁が多く比較的柔らかいですが、粒が小さい割に種は大きめでしかもたくさん入っていて果肉の割合は少ないです。また実をつけるまでに6年もかかると言われており、一般的なぶどうが実をつけるまでにかかるのが2年なので、およそ3倍の期間かかります。また「山ぶどう」の木は一般的な生食用ぶどうとは違い、実をつけるのは雌株だけなので、実らせるためには雄雌両方近くに植える必要があるそうです。一般的なブドウに比べポリフェノールやビタミンE、それにミネラルなどが非常に多く含まれていることから高い機能性をもつ食材としても注目されています。さらに山ぶどうの木の皮から作られる籠バッグは、貴重なことと丈夫で長持ちすることから、高値で取引されます。

旬の時期

収穫時期は産地により差があり、早いところで9月上旬頃から始まり、東北地方では9月中旬~10月中旬となっています。

食味的にも甘みは十分にありますが酸味と渋味がとても強く生食には不向きとされ、ワインやジュース、ジャムなど加工に適しています。

歴史

「ヤマブドウ」は日本に古来より冷涼地に自生する野生のぶどうです。1300年以上前に作られたと言われる「古事記」にも登場し、日本語古語では「エビカズラ」というそうです。野山に自生する「ヤマブドウ」は果粒が小さく甘味よりも酸味が強くそのままでは美味しいと言えるものではないようですが、近年圃場でも栽培されるようになり、一般に知られる「ぶどう」らしいぶどうに仕上げられ、ワインやジュースの原料に使われるようになってきました。

産地

主に東北北部の自然に恵まれた地域に自生しており、岩手県が全国一の山ぶどうを誇ります。岩手県の中でも久慈地区は、県内の生産量の約40%を占めるほどの産地として知られています。

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