果物手帖
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赤嶺

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特徴

「赤嶺」の外見的特徴は「甲斐路」とほぼ変わらず1粒の重さが10g前後で、1房は500~600gくらいです。房は円錐形で粒の形はやや先がとがった卵型です。「甲斐路」との違いは、熟期が9月初旬から上旬にかけてと20日ほど早いこと、着色しやすいこと、縮果病や黒カビ病などに対する耐病性が強いことなどがあります。また粒がしっかりと付いていて脱粒しにくく、日持ちが良く、輸送性にも優れています。皮は薄いので、皮ごと食べるとサクサクとした歯切れの良い食感が楽しく、甘さの中に見え隠れする酸味が後味をすっきりとさせてくれます。

旬の時期

「甲斐路」よりは20日ほど早く収穫時期を迎えます。早い産地では9月初旬ごろから収穫が始まり、遅い地域の10月上旬ごろまで産地を変えながら続きます。旬の時期は9月上旬から下旬にかけてとなります。

甲斐路に似て糖度が20度ほどと高く、心地よい酸味があります。香りもよく、多汁でスッキリとした味わいです。

歴史

「赤嶺」は山梨市の三沢昭氏が発見した「甲斐路」の早熟着色系枝変わりの品種とされる皮が赤く色づくぶどうです。はっきりとした時期はわかりませんが、昭和60年前後には県内に広まっていったようです。「赤嶺」はもともと「甲斐路」の枝変わりで、外見はほぼ「甲斐路」と変わらないため、「早生甲斐路」という事で単に「甲斐路」として出荷されることもあるそうです。「甲斐路」は「フレーム・トーケー」と「ネオ・マスカット」の交配により生まれた欧州種の赤ブドウなので、欧州系品種となります。

産地

山梨県:172ha(98.74%)
愛知県:1.2ha(0.69%)
新潟県:1ha(0.57%)

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