果物手帖
果物手帖

コンコード

コンコード
果物手帖

シェアしよう!

果物手帖

シェアしよう!

果物手帖

特徴

「コンコード」は粒の大きさが直径2㎝ほどで果皮色は紺色から赤紫をしており、表面は白く果粉(ブルーム)に覆われています。果肉は黄緑色で弾力のある塊状で、特有の香りが強く、種が大きいのが特徴です。果皮はやや厚く、デラウエアのように指先でつまむと果肉がつるっと出てくるスリップスキンタイプです。フォックス臭と言われる特有の香りがあることからFox grape(フォックスグレープ)とも呼ばれています。外見的には同じラブルスカ種のキャンベル・アーリーとよく似ています。生食も美味しいのですが、ジュースやジャムなどの用途にも非常に優れた品種で、アメリカの「ウェルチ」が手掛けるグレープジュースも「コンコード」が使われています。

旬の時期

コンコードの収穫は長野県においては9月上旬ごろから始まり、最盛期は9月中旬から下旬にかけてとなるようです。

香りがとても強く、皮ごと口に含んでかむと果汁と共に強い甘みと共にしっかりとした酸味も広がり、皮から渋みも感じられます。

歴史

「コンコード」はアメリカ大陸に古くから自生していたラブルスカ種の中から1849年、マサチューセッツ州コンコードにおいてEphraim Wales Bull(エフライム・ウェールズ・ブル)氏によって選抜育成され1853年、ボストン園芸協会の品評会に出品して優勝したのを機に、1854年から市場に多く出荷されるようになったそうです。アメリカ系ブドウの中でも最も古くから栽培されてきた品種となっています。日本には明治初期に導入されました。

産地

●海外の産地
コンコードはアメリカが一大産地で、ニューヨーク州をはじめミシガン州やワシントン州などで作られています。
●国内の産地
日本では主に長野県で作られ、青果として一部出荷されているほか、主にジュースやワイン、ジャムなどの加工されています。生食向けの栽培面積は2016年産では長野県で87.6haとなっています。

果物手帖

シェアしよう!

果物手帖

関連記事