果物手帖
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天山

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特徴

「天山(てんざん)」は果皮の色が黄緑色のぶどうで、果粒の大きさが平均果重は20~25g程もあり、ジベレリン処理を2回、フルメット処理1回された種無しの物では、40g前後と世界最大級の大きさにすることが可能だそうです。また中には一粒で50gに達するものを作る生産者もいるようです。粒の形はもともとの種無しの場合やや縦長の楕円形ですが、ジベレリン等による無核処理されたものは粒の先端がやや平らな円筒形になる傾向があります。顆粒は種有の場合、果軸にしっかりと付いていて脱粒しにくいとされちます。欧州系の「ロザリオビアンコ」のDNAを受け継ぎ、薄い黄緑色の果肉は崩壊性で、皮が薄く皮ごと食べられるのも特徴です。栽培が難しいことから生産者が少なく、裂果していない良い状態の房は希少性が高く、さらに種無し処理された粒の大きさが世界最大級になったものは超高級品として扱われています。甘さの中にもフレッシュさがあってしつこくなく、果汁が豊富なのでみずみずしい味わいです。

 

旬の時期

天山の収穫期は山梨県においては9月上旬から下旬にかけてとされていますが、ハウス栽培されたものは7月頃から出始めます。また、岡山県では8月初旬から中旬辺りまでとなっています。

食べてみると果皮は薄く、かじった時にパリッとした食感と果汁がたっぷり感じられ、さっぱりとしたフレッシュな 食味です。

歴史

天山は山梨県の志村葡萄研究所(志村富雄氏)が、「ロザリオビアンコ」に「ベイジャーガン」の花粉を交配し育成した品種です。

産地

天山は山梨県をはじめ長野県や岡山県、鹿児島県など全国のブドウ栽培地域で作られていますが、皮が薄いため裂果しやすいなど栽培が難しいそうで、個々の農園で少量栽培されているにすぎず、一般の市場にはほとんど出回っていないようです。

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