特徴

「サニードルチェ」は短楕円形で果皮色は赤紫色をしており、1粒当たり11～13ｇ程度、房の重さは300～500gほどとなっています。品種登録は山梨県によって行われていますが、山梨県のオリジナル品種という扱いはされていないようで、他の地域でも現在栽培が行われています。皮に歯応えがありますが、口に残る不快感はなく、歯切れの良い食感が楽しめます。また、果肉もナイフで綺麗に切れるほど引き締まっており、食感を存分に楽しめる品種のぶどうといえます。青リンゴのようなフレッシュで爽やかな香りと甘酸っぱい味わいは、食後のデザートにぴったりです。

旬の時期

収穫時期は東京都以西で9月上旬で、栃木県以北で9月下旬～10月上旬となっています。

味

甘味が強く酸味はおだやかで、また青りんごのようなさわやかな風味があり果汁も豊富です。

歴史

サニードルチェは山梨県果樹試験場において1986年に食味が優れ皮ごと食べられる「バラディ」に綺麗な赤色系の「ルビー・オクヤマ」の花粉を交配してできた実生から選抜育成されたもので、交配から22年後の2008年に登録出願、翌2009年に品種登録されました。「サニードルチェ」の名前は、『太陽の恵みをたくさん受けた甘美なブドウであることに由来する』そうです。なお、英語表記は「Sunny Dolce」となっています。

産地

産地についての詳細な情報はあまりありませんが、主な産地は山梨県と思われます。その他にも茨城県や宮崎県など各地の農園で栽培が始まっているようです。