果物手帖
果物手帖

ナガノパープル

ナガノパープル
果物手帖

シェアしよう!

果物手帖

シェアしよう!

果物手帖

特徴

「ナガノパープル」の果房はピオーネほど大きくなく、果粒がしっかりと果梗に付いている感じです。果粒の大きさはやや小粒の巨峰くらいで、ピオーネよりずっと小さく、比較的綺麗な球形のものが多いです。果皮の色は濃い紫黒で透明感は無く、全体に果粉に覆われ厚みは薄く果肉と一体になった感じで、手で綺麗に剥く事はできませんが、皮が薄いため皮ごと食べられるのも魅力です。黒ぶどうの皮には健康によいとされるポリフェノールが含まれているので、皮ごと食べることで栄養を摂取できます。甘みが強く酸味が控えめなので子供でも食べやすく、後味に残るぶどうの香りが最大の特徴です。

旬の時期

ナガノパープルは育成地(長野県須坂市)において9月上旬に成熟する早生種となっています。収穫は9月上旬から10月上旬にかけてで、出盛りの旬は9月中旬から下旬となります。

糖度が18~20度くらいと甘みが強くて酸味はおだやか。渋みはなく、果汁たっぷりで香りもよく、豊かな風味を楽しめます。

歴史

ナガノパープルは1990年に長野県果樹試験場(須坂市)において、「巨峰」に「リザマート」を交配し、その実生を選抜・育成した長野県のオリジナル品種となる黒ブドウで、2004年に品種登録された品種です。品種登録当時は「巨峰」に「ロザリオビアンコ」を交配して生まれた実生とされていましたが、その後の調査により、花粉親はロザリオビアンコではなくリザマートである事が判明し2010年に長野県果樹試験場によって修正されました。現在長野県では皮ごと食べられる種無し黒紫ぶどうとしてこの品種の栽培に力を入れています。

産地

ナガノパープルは長野県オリジナル品種で、品種登録されたばかりのブドウということから当初は長野県内のみでしか栽培することができませんでしたが、2019年に解禁され、全国どこでも苗木が取り寄せられるようになりました。各地でも栽培する農園が出始め、長野県内では現在、ナガノパープル生産の一大産地を目指している須坂市をはじめ、上高井郡小布施町や高山村などで生産されています。

果物手帖

シェアしよう!

果物手帖

関連記事