果物手帖
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甲斐路

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特徴

「甲斐路」の果房は果粒が粗くついているが大きく、房は400~600gになり、粒は10g前後で種があります。果粒がしっかりと軸に付いていて脱粒しにくく、輸送性が高いのが特徴です。果粒は長楕円形で、果皮色は黄緑色の地に明るい赤紫で、よく見ると少し縞模様が入っているようなまだらに色付いています。果皮は薄いですが硬く、果肉と一緒に食べることはできません。果肉は果汁が多く欧州系としては柔らかいです。「赤いマスカット」という別名があるように、華やかなマスカットの香りをもつブドウです。口に含むと甘い果汁が溢れ出て、上品な甘さと爽やかな香りが鼻に抜けていきます。

旬の時期

甲斐路が出回る旬の時期は9月中旬ごろからで、一月間ほど続きます。

糖度は極めて高く18~23度で果汁が多くて果肉はやややわらかく、上品なマスカット香があります。

歴史

「甲斐路」は山梨県の植原葡萄研究所において「フレーム・トーケー」と「ネオ・マスカット」の交配により生まれた欧州種の赤ブドウです。1977年9月に品種登録されています。

産地

農林水産省がまとめた特産果樹生産動向調査によると平成28年の「甲斐路」の栽培面積は全国で30.4haとなっており、主な産地は名前にもなっている甲斐の国、山梨県で、全体の8割以上を占め、次いで新潟県、群馬県、山形県となっています。また、この統計には出ていませんが、その他のブドウ産地でも個々の農園で少量栽培されています。

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