果物手帖
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デラウエア

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特徴

「デラウエア」は果粒は小粒で1房が100~150gくらいで、強い甘さと、それを支えるに十分な酸味をもち、ほのかな芳香があります。果皮と中身は分けやすく、強くつまみむと、実がつるっと出てきます。皮を剥いた後は色が茶変しやすいので、剥いたらすぐに食べるとよいでしょう。夏になると店頭で目にする定番品種の1つで、白ワインの原料としても利用されています。また、種なしで食べやすいことが大きな魅力ですが、本来は種が入っており、栽培時にジベレリン処理を行うことで種をなくしています。粒は小さいながらも味が濃く、しっかりとした酸味を感じられるので爽やかな味わいです。ゼリーやチキンのグリルのソースなど、幅広く活用することができるのも魅力の一つです。

旬の時期

デラウエアはハウス栽培も進んでいて、山梨などハウスものの収穫は速いものだと4月中旬ごろから始まります。多くのハウスものが出回り始めるのは6月頃からで、露地ものは大阪で7月下旬ごろから8月中旬ごろまで、山梨でも7月中旬から8月下旬あたりまでとなります。山形では9月いっぱい位まで収穫できるようです。デラウエアが出盛りで食べ頃となる旬の時期は7月から8月いっぱいといえます。

強い甘さと、それを支えるに十分な酸味をもち、ほのかな特有の芳香があります。

歴史

デラウエアはアメリカが原産の自然交雑種とされ、1855年にオハイオ州デラウェアで命名発表され、日本には明治時代の1872年に入ってきたとされています。かつて国内の果物店に出回るぶどうの品種は限られ、巨峰やマスカットアレキサンドリアなどの高級なブドウに対し、手頃な価格で広く庶民に親しまれてきたのがこのデラウエアです。現在では輸入物も含め手頃な価格の大粒種を中心に非常に多くの品種が出回るようになり、デラウエアの生産量は1985年以前と比べ半減してしまっています。

産地

山形県:923ha(43.48%)
山梨県:388ha(18.28%)
大阪府:271ha(12.77%)
島根県:117ha(5.51%)
長野県:67.2ha(3.17%)

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