果物手帖
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バイオレットキング

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特徴

「バイオレットキング」は果皮が紅藤色をしており、平均20~25gで、大きい物になると30gほどにもなるという極大粒品種です。果粒の形は扁円から短楕円となっていますが、大粒のものは頂部が平坦で凹みがみられるものも多いです。果粒は果梗にしっかりと付いていて脱粒しにくく棚持ちも優れています。果皮の赤さが濃ければ濃いほど糖度が高いと言われていて、爽やかでいながらも濃厚な甘さを感じ、果肉は柔らかいので小さな子供も一緒に楽しめます。後味もすっきりとしているので手が止まらなくなる、キングの名にふさわしい食味に優れた品種です。

旬の時期

バイオレットキングの収穫時期は産地や栽培環境などによって幅があり、早い所では8月中旬ごろから始まり9月下旬頃までとなっています。育成地の山梨県で旬の時期は9月上旬~中旬となっています。

果肉は崩壊性で糖度は18~23度と高く、粒がそろって全体に赤く色付いた大きな房は贈答用としても十分ふさわしいぶどうです。

歴史

「バイオレットキング」は山梨県の志村葡萄研究所の代表である志村富男氏が2008年に、志村氏がマンズワインに勤務していた時に育成した皮ごと食べられる果皮が赤い「ウインク(「ルーベルマスカット」×「甲斐路」)」に皮ごと食べられる「シャインマスカット」を交配し、得られた実生から選抜育成したブドウです。最近ではシャインマスカットのように、皮ごと食べられる高糖度のブドウが人気で、バイオレットキングも注目されている品種の一つです。バイオレットキングとシャインマスカットの詰め合わせで紅白セットとして贈答用にも最適です。

産地

バイオレットキングはまだ栽培面積が少なく、2018年産特産果樹生産動態等調査にもまだ記載がなく、現在の栽培面積や収穫量は分かりませんが、主な産地は山梨県のようです。

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