果物手帖
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香夏錦

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「香夏錦」は、山形県を中心に栽培されているさくらんぼ品種の一つです。元々、福島県で誕生した品種ですが、現在は山形県をはじめとするたくさんの地域で栽培され、全国的に親しまれているさくらんぼです。

今回は、そんな香夏錦の味わいや旬の時期などの特徴について紹介します!この記事を読めば、香夏錦の魅力を深く知ることができますよ。また香夏錦を早くお得に購入できる方法も合わせて紹介するので、さくらんぼの一大産地である山形県の人気品種に興味がある人は、ぜひ最後までチェックしてくださいね◎

香夏錦とはどんなさくらんぼ?

香夏錦は、「佐藤錦」や「紅秀峰」に比べると生産量は少なめですが、開花・成熟共に早く、さくらんぼシーズンの訪れを告げる品種としていち早く店頭に並びます。

そんな香夏錦の魅力を、もっと具体的に知りたいという人も多いはず。ここでは、香夏錦の味わいや旬の時期について詳しく紹介します。香夏錦とはどんなさくらんぼなのか知ることで、他の品種との違いや香夏錦ならではの魅力も理解することができますよ◎

味わい

香夏錦は6~7g程度の中玉サイズですが、果肉が緻密で柔らかく、とろけるような食感が楽しめます。また甘みが強く濃厚で、酸味の少ないまろやかな味わいが持ち味となっています。

香夏錦はさくらんぼの中でも成熟が早い早生種に分類されますが、玉揃いが良く、食味にも優れていることから多くのさくらんぼ産地で盛んに栽培されています。「早生」と聞くと酸っぱいイメージを持つ人もいるかと思いますが、香夏錦は味も香りも甘く芳醇なので、小さなお子さんでも美味しく食べられますよ◎

旬の時期

先ほど紹介したように、香夏錦はさくらんぼの中でも成熟が早く、人気品種の佐藤錦や紅秀峰より一足早く収穫を迎えます。

旬の時期は産地によって少し異なり、山形県や福島県では5月下旬から6月末まで、ハウス栽培が盛んな長野県では3月下旬から5月中旬頃まで収穫が続きます。香夏錦は店頭に並ぶことも多く、購入できるチャンスが豊富にありますよ◎

栽培の歴史

香夏錦は昭和43年、福島県の佐藤正光氏が福島県伊達郡伊達町(現伊達市)において、「佐藤錦」に「高砂」を交配した実生から選抜し、翌年の昭和44年に播種した品種で、初の結実は昭和50年となっています。

正式に品種登録されたのは昭和59年で、株式会社天香園によって行われました。成熟期は、親である佐藤錦より10日程度、高砂より1週間程度早いとされています。

主な産地

福島県で誕生した香夏錦は現在、さくらんぼの一大産地である山形県を中心に栽培されており、生産量シェアは約50%となっています。

また長野県では香夏錦のハウス栽培が盛んに行われており、他の産地に先駆けて3月下旬頃から収穫を開始しています。その他、青森県や新潟県、秋田県などでも栽培されており、初夏には各産地で採れた旬の香夏錦が多く出回ります。

香夏錦の注目度は上昇中!贈り物にもピッタリ

梅雨前に収穫を迎える香夏錦は、母の日ギフトにピッタリなさくらんぼです◎また香夏錦の旬である6月には結婚式を挙げるカップルも多く、2つで1つの果実になっているさくらんぼは結婚祝いの贈り物としても人気となっています。

価格は300gの化粧箱入りで5,000円程度から販売されており、日頃お世話になっている家族や友人、同僚などへの贈り物におすすめです。

香夏錦を美味しく食べるうえでのポイント

香夏錦は、さくらんぼシーズンのスタートを飾る早生種の代表格で、味や香り、食感などの食味に優れていることから、日本を代表する各地のさくらんぼ産地で盛んに栽培されています。

そんな香夏錦を食べる機会があれば、その魅力を最大限に堪能したいですよね。ここからは、香夏錦の選び方や食べ方、さらに美味しさを長持ちさせる保存のコツなど、香夏錦を美味しく食べるうえでのポイントについて紹介します◎

香夏錦の見分け方

食べ頃を迎えた美味しい香夏錦は、果皮にハリがありツヤツヤと輝いています。店頭に並んでいる香夏錦は黄みがかっているものから真っ赤なものまでありますが、できるだけ全体がムラなく赤色に染まっている方が、甘みが強い傾向にあります。

また軸が太くしっかりしていて、鮮やかな緑色をしているものは収穫されて間もない新鮮な香夏錦である可能性が高いです◎反対に、果皮の光沢が弱く、軸が茶色っぽく変色しているものは、食べ頃を過ぎているため避けた方が良いでしょう。

食べる1~2時間前に冷やす

購入した香夏錦は、食べる1~2時間前に冷蔵庫や氷水で冷やしてから味わうのがベストです!さくらんぼは冷やしすぎると甘みが落ちてしまいがちなので、当日中に食べる場合は冷蔵庫に入れず、食べる前に少しだけ冷やすようにしましょう。

程よく冷やすことで果肉がぎゅっと引き締まり、香夏錦本来のふくよかな甘みをより強く感じることができますよ◎

美味しさを長持ちさせる保存のコツ

香夏錦に限らずさくらんぼは、収穫と共にだんだんと品質が落ちていき、あまり長くは日持ちしません。本来は購入した当日中に食べきるのがおすすめですが、数日の間保存するなら、冷蔵庫の野菜室などできるだけ涼しい場所で保管しましょう。

野菜室は、果物や野菜の保存に適した温度に設定されているため鮮度が落ちにくく、低温障害を起こすリスクも軽減できます。ただしさくらんぼは温度変化に弱くデリケートなので、冷えすぎないよう新聞紙で包み、2~3日を目安に食べきりましょう◎

さくらんぼの美味しさを長持ちさせる保存のコツについてより詳しく知りたい人は、こちらも合わせてチェックしてみてください♪

香夏錦はどこで購入できる?

香夏錦は、さくらんぼの一大産地である山形県を中心に栽培されている人気品種◎確実にゲットするなら、原産地である山形県のJA公式サイトから購入するのがおすすめです!中でも山形県さがえ西村山地区は、県内トップクラスのさくらんぼ産地。香夏錦をはじめ、時期ごとに種類豊富な美味しいさくらんぼを収穫しています。

そんなさがえ西村山地区に拠点を置くJAさがえ西村山では、県内で採れた新鮮な香夏錦を早くお得に購入することができます。気になる人はぜひJAさがえ西村山のサイトをチェックしてみてくださいね◎

また山形県で栽培されている美味しいさくらんぼの品種や旬の時期について詳しく知りたい人には、こちらの記事もおすすめです♪

香夏錦を食べてJAさがえ西村山の挑戦を応援しよう!

さくらんぼや桃、りんごなどのフルーツをはじめ、日本で有数の「米どころ」としても知られる山形県さがえ西村山地区。豊かで寒暖差のある自然環境と生産者のたしかな技術によって、「さくらんぼの王様」といわれる佐藤錦など、四季折々の美味しい食べ物を全国にお届けしています。

そんなさがえ西村山地区に拠点を置き、山形県の中央エリアを管轄するJAさがえ西村山では、2023年より「環境にやさしい栽培技術」と「省力化に資する先端技術等」を取り入れた「グリーンな栽培体系」を目指し、新たな取り組みをスタートしています。

気候変動問題が世界中のイシューとなる中で、全国の生産者にはカーボンニュートラルの実現に向けて化学肥料の低減が求められています。(みどりの食糧システム戦略)

とはいえ、化学肥料を減らすと、収入減少の怖さがあり、生産者にとって大きな負担を強いる可能性があります。そこでJAさがえ西村山では、バイオスティミュラントという新しい農業資材に着目し、生産者の負担を軽減する、新しい栽培方法の開発に挑戦しています。

バイオスティミュラントは、植物に生理学的刺激を与えることで、環境ストレスを受けたために発揮されていない「農作物が本来持っている能力」を、最大限まで改善する資材として期待されている新しい農業用資材です。 農作物の品質や収量の向上や、栄養吸収率を高めることによる化学肥料使用量の低減などの効果をもたらします。
【引用元】バイオスティミュラント 活用による 脱炭素地域づくり協議会

特に、栽培過程で生じる「ゴミ」である食品残渣からバイオスティミュラントを生産することで、「食品から食品」を生む環境負荷の低い栽培を実現し、気候変動に負けない、持続可能な産地を目指しています。

現在、さがえ西村山地区では「さくらんぼ」「桃」「りんご」「米」「なす」の5品目でこの取り組みを実施しているそうです。ぜひ、気候変動問題に果敢に取り組む産地の商品を購入して応援していきましょう!

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