特徴
「アンデスメロン」の表面にはマスクメロンのような網目(ネット)が出ていますが、アールスメロンと比べるとその盛り上がりは低く、目も細かい感じがします。1個1kgから1.5kgまでとアールスメロンなどと比べると小ぶりです。果肉の色は緑色、果実は締まっており、味、香り共にマスクメロンに似ていています。甘さが強いメロンですがリーズナブルな価格で購入できます。メロンの中で品種の戦国時代と言われている中、アンデスメロンは作りやすく食味が安定しているため、露地メロンの品種の中でトップの座に君臨しています。
旬の時期
アンデスメロンは周年出回っていますが、最も流通量が多く旬の時期は5月です。
味
甘味が強くて多汁。マスクメロンに似た風味があり、熟した果肉はジューシーでとろけるような口当たりです。
歴史
アンデスメロンは1977年に「サカタのタネ」が交配育成し開発されたF1品種です。果皮にこまかい網目があるネット系メロンで、ハウス栽培が中心になります。サカタのタネのホームページによると名前の由来は、アンデス地方とは関係がなく、「生産者はつくって安心」「流通は売って安心」「消費者は買って安心」の「アンシン」を冠した「アンシンデスメロン」を発案されましたが、品種名としては長いので、メロンを食すときのように「シン」を取って「アンデス」となったそうです。アンデスメロンが誕生するまでの日本には、マスクメロンとプリンスメロンしか存在しておらず、特にマスクメロンは栽培が難しく、価格も高価なためなかなか手を出せない商品でした。アンデスメロンは、マスクメロンにも似た外観と、とても甘く美味しい上に比較的小ぶりで価格も手頃なので、一気に生産者から消費者にまで人気が広まり、色々な新品種が登場している現在でもネット系の中では大衆メロンとして最も親しまれています。
産地
茨城県:1,377t(約50%)
山形県:884t(約32%)
熊本県:567t(約27%)