果物手帖
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西条柿

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特徴

西条柿は広島県の西条(現東広島市)が原産と言われており、渋柿なので昔は干し柿として食べられてきたようです。今日のように渋抜きをして生でも食べるようになったのは昭和になってからで、ドライアイスを使った脱渋が行われるようになってから一気に広まったようです。果実は縦長で側面に4条の溝があります。色はあまり濃くはありませんが、横に切ると花びらのように見えます。日持ちがあまりしないタイプなので、渋抜き後出荷されたものは数日で柔らかくなってきます。西条柿は、木の上で柔らかくなるまで完熟させると渋みが抜けて甘くなります。これを収穫したものを「熟し柿」と言い、岡山県津山周辺ではこれが訛り、「づくし柿」と呼ばれています。とても柔らかくデリケートなので長距離輸送が出来ず、地元のスーパーや直売所などで販売されています。産地でしか味わえない柿ですね。島根県出雲産の西条柿は、2012年に行われた『野菜ソムリエサミット』(テーマ:柿)において大賞を獲得し、日本一美味しい柿と言われています。甘味が強く、中心部はゼリー状になるほど緻密な肉質で一度食べると虜になってしまいます。

旬の時期

旬の時期は10月中旬から11月上旬頃です。

柿の平均糖度は16度ですが、一般的な西条柿は約18度で、1年間かけて管理した柿壺の西条柿の糖度は平均で20度を超えます。

歴史

西条柿は広島県の西条(現東広島市)が原産と言われ、その地名が名前となっています。東広島市にある長福寺にこの西条柿の古い記録があり、それによると800年も昔からあったとされているようです。

産地

島根県:101.2ha(34%)
岡山県:65ha(22%)
鳥取県:43.2ha(15%)
山口県:38ha(13%)
広島県:18.9ha(6%)

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