果物手帖
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富有柿

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特徴

「富有(ふゆう)」は岐阜県で誕生した御所系の完全甘柿で、甘柿の代表的な品種として知られています。重さ230~280gくらいの丸みに近い四角でのある形をしていて、果皮はツヤのある橙紅色です。産地により微妙に色や形が違に違いがあり、福岡県産は赤が濃く腰高の傾向があり、岐阜県産などはややオレンジが強くて比較的平たいようです。富有柿と次郎柿は柿の代表格でよく比較されたりします。「富有はあごで食べ、次郎は歯で食べる」と言われていて、富有柿は果肉がやわらかく、次郎は硬めで歯ごたえがある柿ということを表しています。甘柿の王様とも呼ばれる富有柿は大変人気の品種で、緻密で柔らか果肉でありながらもシャキシャキとした心地いい食感を楽しめ、しっかりとした甘さを感じます。

旬の時期

富有柿の収穫期は10月下旬から12月中旬頃までで、収穫後そのまま出荷されるものと、冷蔵で貯蔵され、12月から2月に出荷されるものがあります。旬の時期は収穫後貯蔵されたものではなく、そのまま出荷されたものなので、10月下旬から12月いっぱいです。

果肉は繊密でとろけるような柔らかさが有り、甘みがあり果汁が覆いのが特徴です。

歴史

「富有柿」は岐阜県瑞穂市居倉が発祥とされている完全甘柿の一種で、1857年に小倉初衛が栽培を始めた御所系統の柿の木がその起源とされ、その木を福島才治が別の木に接木して育成したものが1898年の柿品評会で一等賞となり広く世に知られるようになったそうです。現在、富有柿は柿の中では最も多く生産されている品種となっています。

産地

奈良県:889ha(25.61%)
岐阜県:554ha(15.94%)
福岡県:516ha(14.85%)
和歌山県:428ha(12.32%)
香川県:142ha(4.1%)

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