果物手帖
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蜂屋柿

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特徴

「蜂屋柿(はちやがき)」は甲州百目と同じような釣鐘状の形ではありますが、やや先が尖った感じになっていて、甲州百目と愛宕柿の中間のような見た目です。果実は250g程度と大きく長楕円形で頂部がとがっていて、浅い四つの縦溝があります。果皮は暗橙色で白粉をかぶり、黄紅色で、褐斑、種子はほとんどありません。古くから栽植されていますが、この柿は渋柿なので渋抜きをするか干し柿にするか、熟し柿で食べます。中でも、干し柿の材料としては最も美味しいとされる柿の1つです。「先づ柿は木(こ)ねり、木(き)ざはし、はちや柿」という狂言もあります。柿は干すと小さくなるので、大きさのある蜂屋柿を好んで干し柿作りをする人が多く、干し上がった見た目も大変立派です。

旬の時期

収穫時期は産地によってずれはありますが、早い所では10月下旬頃から始まり、遅い所では12月上旬頃まで続き、中頃まででまわります。

干し柿にすると、糖度が18度と甘みが強いのが特徴です。

歴史

蜂屋柿は岐阜県美濃加茂市蜂屋町で古くから作られてきたことからこの名称で呼ばれるようになった大玉の柿で、現在もこの地の特産となっています。また美濃加茂市ではこの柿を使った干し柿が「堂上蜂屋柿」として出荷され全国的に有名です。様々な文献や資料を見る限り、甲州百目と同じ系統だと思われます。

産地

福島県:281.1ha(78%)
長野県:25.0ha(7%)
宮城県:23.6ha(7%)
岐阜県:17.9ha(5%)
群馬県:6.6ha(2%)

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