果物手帖
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次郎柿

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特徴

「次郎柿(じろうかき)」は静岡県周智郡が原産の完全甘柿で、見た目は平たい四角形で縦に浅い溝が4本あり、重さは250~300gほどです。熟した果実は濃い橙色をしていて、種はほとんど入っていません。富有柿と次郎柿は柿の代表格でよく比較されたりします。「富有はあごで食べ、次郎は歯で食べる」と言われていて、富有柿は果肉がやわらかく、次郎は硬めで歯ごたえがある柿ということを表しています。次郎の枝変わりには、収穫時期が少し早い「前川次郎」という品種があり、別名「前川早生次郎」や「早生次郎」とも呼ばれる、甘味の強い完全甘柿です。

旬の時期

次郎柿の収穫時期は10月下旬頃から始まり、12月初旬頃までです。旬の時期は10月下旬から11月中旬となります。

果肉は果汁が少なく堅めでコリコリとした食感があり、酸味は感じられません。

歴史

次郎柿は江戸時代、静岡県周智郡森町の松本治郎吉氏が太田川で見つけた幼木を自宅に持ち帰り植えたのが起源とされています。原木は明治時代に火事によって一度焼失しましたが、翌年その根元からあらたに芽を出してきた木は以前以上に甘く美味しい実を付ける柿に育ち、現在でも静岡県の指定天然記念物として保存され現存しています。当時は発見者の名前から「治郎柿」と呼ばれていたようですが戦後になって「次郎柿」と書かれるようになりました。所によっては「治郎柿」と表記される場合もあるそうです。

産地

愛知県:98.1ha(27.33%)
静岡県:42.4ha(11.81%)
東京都:41ha(11.42%)
埼玉県:40.5ha(11.28%)
三重県:26.2ha(7.3%)

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