果物手帖
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刀根早生柿

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特徴

「刀根早生柿(とねわせがき)」は平核無柿(ひらたねなしがき)の枝変わりとして発見された不完全渋柿です。平核無柿とよく似ていますが、サイズは同程度~やや大きく、刀根早生のほうがやや色づきがよいとされます。果実の大きさは240g程度で形は偏平で四角に角張っており、種はなく、果皮の色は橙色で光沢があります。刀根早生柿は渋柿なので、炭酸ガスなどを使って柿渋を抜いて出荷されます。ハウス栽培のものも出荷されていますが、高価な柿となっています。柿とは思えないほどの強い甘さとみずみずしさが特徴で、果肉は柔らかながらも程よい食感を味わえます。

旬の時期

刀根早生柿は平核無柿より10~15日ほど早く、9月下旬~10月上旬に収穫されます。ハウス栽培で今では7月はじめには店頭に並び始めます。

果肉はほどよいかたさがあり果汁が豊富です。渋柿なのでアルコールなどで渋抜きをしてから出荷され、まろやかな甘さが楽しめます。

歴史

刀根早生柿は奈良県天理市の刀根淑民氏が台風で折れた平核無柿を、その根元から顔を出した若木に接木して育成したところ、普通の平核無柿より10~15日ほど早く実をつける柿になったそうです。それを育成し1980年に品種登録されました。名称は育成者の刀根氏の名字に由来します。

産地

和歌山県:1254.3ha(56%)
奈良県:432ha(19%)
新潟県:218.6ha(10%)
山形県:134.2ha(6%)
愛媛県:52.3ha(2%)

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