果物手帖
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紀の川柿

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特徴

「紀の川柿」は、品種の名前ではなく平核無柿を木に成ったまま脱渋する方法で栽培したものです。果実の大きさや形は一般的な平核無柿と同じですが、表皮の色は樹につけたままの完熟させているのでずっと赤みが濃い色をしています。果肉は西村早生を思わせる黒いゴマが入り、黒砂糖のような感じになっています。樹に成ったまま完熟させるので、一般的な平核無柿と比べて表皮の色が濃く、果肉は西村早生柿のように黒くなり、糖度が上がってとても甘くなっています。同じ平核無柿とはいえ、見た目や味は別物として扱うに値する柿です。渋抜きは、平核無柿がまだ青いうちに、固形アルコールを入れたビニール袋を果実一つ一つに被せ、20~22時間、ほぼ丸一日経つと渋が抜けます。その後、袋の底を切って開け、十分に熟して色付くまでそのままビニールのカサを被せたままにしておきます。このように栽培にはとても手間がかかる事や、産地が限定され生産量がとても少ないと言う希少性もあって一般的な平核無柿と比べ高値で取引されています。

旬の時期

紀の川柿は一般的な平核無柿よりも完熟させる分収穫は遅くなり、主な収穫・出荷時期は10月下旬頃から始まり11月中旬頃までとなります。

平均糖度は16~18度とも言われるようにとても甘いです。

歴史

和歌山県平核無脱渋研究協議会は1969年に脱渋処理の問題を解決すべく、柿の生産、出荷、販売における様々な問題を解決するために立ち上げられていました。現在生産されている「紀の川柿(黒あま蜜柿)」は、もともとは「平核無柿(ひらたねなしがき)」を樹上で袋をかけて脱渋したもので、「平核無柿」の脱渋を研究していた協議会で「紀の川柿(黒あま蜜柿)」が生まれています。

産地

紀の川柿は和歌山県北部の紀ノ川流域で生産される特産品となっています。

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