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突核無柿(ベビーパーシモン)

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特徴

「突核無柿(とつたねなし)」は「平核無」由来の枝変わり(突然変異)品種とされ、別名「ベビーパーシモン」と呼ばれています。形状は 「平核無」をそのままミニチュアにしたような形で果重20~50g、直径3cmほどというとても小さな柿です。やや腰高で丸みがあり果皮色は橙色から少し緑が残っているものもあります。あまり着色していない状態でも糖度は高くなり、また皮も薄いためまるごと食べられるのも特徴です。糖度が高く「平核無」の特性を受け継いで種がないことから話題性が強く、料理店や製菓店での需要が高まっています。「平核無」と同様に渋柿なので、収穫したばかりで脱渋していないものは渋みが強くて美味しくはありません。また苗木は「さど乙女」という名称で一般に流通しています。

旬の時期

「ベビーパーシモン」の収穫は岐阜県では9月上旬ごろから始まり10月末頃まで、新潟県では9月中下旬ごろからとなっています。

糖度は平均で19~20度もと、とても甘いのが特徴です。

歴史

突核無柿は別名「ベビーパーシモン」として流通しています。小さな柿で1981年頃、佐渡郡赤泊村(現佐渡市)の近藤保氏が自身の農地で発見した、「平核無」由来の枝変わり(突然変異)品種とされています。品種登録はされておらず、学会で発表された際には「平核無」の突然変異にちなんで「突核無」と名付けられています。2011年に農林水産業・食品産業科学技術研究推進事業の一つとして学校法人近畿大学を中心に岐阜県や新潟県などが商品化に向けた共同研究をはじめ、2013年に学校法人近畿大学が「ベビーパーシモン」という名称を商標として出願し登録されています。栽培は岐阜県と新潟県で始まり、岐阜県では2014年頃から「ベビーパーシモン」という商品名で市場に出荷が始まりました。

産地

「ベビーパーシモン」は岐阜県と新潟県で栽培が始まり、岐阜県では2014年から「ベビーパーシモン」という商品名で市場に出荷を始めています。まだ生産量は少なく希少で、料理店などからの引き合いが強く高値で取引されています。

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