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果物手帖
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ボイセンベリー

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特徴

「ポイセンベリー」の外見はラズベリーよりもブラックベリーに似た見た目の果実です。日本ではまだまだ認知度が低い品種です。熟した果実の色は赤黒く、枝から取った実はラズベリーのように中が空洞にはならず、ブラックベリーと同じように白い芯があります。赤黒い袋状の実の部分はとても柔らかく、収穫後時間が経つと共に中から果汁がにじみ出てきやすく、日持ちしません。そのため、果実のまま市場に流通することはほとんどなく、収穫後はすぐにジュースやジャムなどに加工されます。

旬の時期

収穫の時期は6月の上中旬頃から7月上旬頃にかけてとなります。近畿地方での収穫のピークはおおむね6/20日頃から10日間ほどと短いです。

真っ黒に近くなるまで熟したものは適度な酸味と、十分な甘さがあり、口に入れた時の食感はラズベリーよりも柔らかく感じす。種はラズベリーよりも存在感がありますが、ブラックベリーほどは口に残りません。

歴史

ボイセンベリーはラズベリーなどと同じバラ科キイチゴ属の多年生植物になる果実で、1920年代末頃にアメリカカリフォルニア州北部の農場でルドルフ・ボイセンという人が栽培していたものを当時のアメリカ合衆国農務省のジョージ・M・ダロウが見出し、育成したものとされています。デューベリーとローガンベリーの交配種、または、更にラズベリーとも交配した物などとされています。後の1937年にボイセンベリーはニュージーランドにも移植され、そこで広まりましました。ボイセンベリーという名前は、生産者ルドルフ・ボイセンの名前が由来となったものです。

産地

●海外の産地
ニュージーランドで世界の生産量の約60%が作られているそうです。原産国のアメリカでも多く生産されています。
●国内の産地
日本では香川県や滋賀県などで栽培出荷されています。家庭菜園や庭園樹としても人気があります。

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