果物手帖
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市田柿

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特徴

「市田柿」は、肌理の細かい独特の食感と白い粉化粧をまとった仕上がりが特徴の干し柿です。干し柿は、「ころ柿」と「あんぽ柿」に分類されますが、「市田柿」はころ柿のタイプで、生柿に対する重量比で1/4程度まで干し上げられる、和風のドライフルーツと言われています。果実の表面のきめ細かな白い粉は、乾燥の過程で果実内部からしみ出したブドウ糖が結晶化したもので、果肉はきれいなあめ色をしています。一般的に干し柿は、比較的大玉の品種を原料とするのに対し、市田柿は成熟時でも100~120g程度と小ぶりな品種で、干した後の「市田柿」は25gとなり食べやすいとされています。もっちりとした食感と天然の甘さがクセになり、お茶請けにもぴったりです。

旬の時期

収穫は標高の低い所では10月下旬頃から始まり、高い所では11月上旬から中旬頃まで続きます。

市田柿は、成熟時に糖度18%以上になる高糖度品種であり、干し柿として乾燥し凝縮されることにより、糖度は最大65~70%にもなります。上品でさらっとしつつ、しっかりとした甘味として感じられます。

歴史

「市田柿」の名称で出荷が始まったのは1921年からと言われ、既に100年の歴史が刻まれています。また、この原料となる渋柿の栽培は600年以上にも及んでいます。

産地

主な産地は長野県南部の飯田・下伊那地方です。干し柿用の原料柿の生産量と、干し柿の出荷量は長野県が全国第1位で、うち干し柿向けの市田柿の量は9131tと非常に多いと言えます。

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