特徴

「フレミッシュビューティー」の果実は平均450gほどで西洋梨としては大玉の品種です。果形はふっくらとした卵型で揃いがよく、ふくらみのピークは中央よりやや下方にあります。収穫時の果皮色が、日光に当たっていた面が赤く色付くことが日面紅（「ひもこ」または「ひめんこう」）という名称の由来で、 熟すと地色が黄色く変わってきて食べごろサインとなります。表面には小さな果点が沢山ついています。完熟したフレッシュビューティーはスルスルと皮が剥け、包丁を入れると果汁が滴り落ち、ツヤツヤの果肉はきめ細かくなめらかな舌触りでアイスクリームを食べているよう。中心の種の部分が少ないので可食部が多いのも嬉しいポイントです。

旬の時期

フレミッシュビューティーの成熟期は9月下旬頃で、収穫期は 9月下旬から10月上旬にかけてとなっています。

味

甘くてさわやかな酸味があり、特有の芳香を持ちます。多汁で果肉はやわらかく、食味のよい上品な味わいです。

歴史

フレミッシュ・ビューティーは1800年代初頭にベルギーのフランダースにあるアロストの森の中でVan Mons（ワン・モンス）氏によって発見された品種とされています。彼によって増殖され、フランス語の「Fondante de Bois（フォンダント・デ・ボア）」という名称が付けられています。その後「Flemish Beauty（フレミッシュ・ビューティー）」という英語名も付けられ、アメリカでも栽培されるようになりました。日本へは戊辰戦争があった1868年に導入されたらしいので、国内では最初に栽培され始めた西洋梨の一つと言えます。日本では日光に当たった面が赤く色付くことから日面紅（「ひもこ」または「ひめんこう」）という名称がつけられています。

産地

青森県:9.9ha(65.13%)
秋田県:5.3ha(34.87%)