果物手帖
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エスティバル

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特徴

「エスティバル」は果重400gほどで、果形は大型のひょうたん形となっています。果皮色は黄緑色から熟すにしたがって淡黄色になり、果肉は緻密で柔らかく多汁となっています。「プレコース」とよく似ていますが、見た目はエスティバルの方がやや大きく、果形は西洋梨らしい下膨れした瓢箪型になる傾向があります。

旬の時期

「エスティバル」の収穫時期はその年の気候にもよりますが山形県で8月10日頃となっています。収穫時期が8月10日頃から1週間として、そこから追熟期間1週間程とすると、食べ頃の時期は丁度お盆にお供えし、お盆明けに食べるのにちょうどいい時期となります。

追熟前は、果肉が硬く甘味も少ないのですが、追熟させると果肉は緻密で甘味を増します。食感的には「ラ・フランス」などの方がなめらかで、「エスティバル」は舌にサラサラした粒感があるようです。

歴史

「エスティバル」は山形県天童市で発見された「プレコース」の選抜系とされる西洋梨で、1990年前後に天童市で「プレコース」を栽培している農園で発見された枝変わりを選抜育成したものだそうです。

産地

主な産地はこの品種が発見された山形県です。「エスティバル」を栽培している農園は少なく、大規模に生産している農園もほとんどないと思われ、市場にも極わずかしか出回りません。

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