果物手帖
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豆柿

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特徴

「御所柿(ごしょがき)」は奈良県御所(ごせ)市の原産の甘柿のルーツとも言われる柿で、「五所柿」「やまとがき」「ひらがき」とも呼ばれています。果実は150gほどの小ぶりの傾向のものが多く、扁平でやや方形をしていて、果頂部が緩やかに尖っています。完全甘柿の原種であり、不安定で蔕(へた)が五弁や六弁となり、果形もそれに合わせ五角形や六角形になるものがたくさん出来ます。ゴマはあまり見られません。熟した時にヘタ隙や先割れが起こりやすく、ちょっとした環境の変化などで生理落果しやすく、栽培が難しい品種と言われています。日本一甘い柿とも言われるほどにふくよかな甘さを持ち、緻密な果汁は果汁がたっぷりと含まれておりジューシーです。

旬の時期

御所柿(ごしょがき)は晩生種で、早いものでも11月上旬辺りからの収穫となり、11月中旬から12月上旬が最盛期となります。

小ぶりながら、果肉は糖度が17~20度と高く粘り気のある肉質でとても甘い柿です。

歴史

正岡子規の有名な句に「柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺」がありますが、ここに登場している柿が「御所柿」だと言われています。江戸時代には盛んに栽培され、極上の柿として、幕府や宮中にも献上されていたそうですが、その後他の柿に切り替えられていき、近年では「幻の柿」とまで言われるようになっていました。ところがここ数年、発祥の地奈良県御所地区で復興に向けた動きがあり、まだ僅かではありますが出荷されるまでに至っています。

産地

御所柿は奈良県御所地区が原産とされていますが、現在では奈良にほとんど残存しておらず、僅かに残っている木から収穫されています。近年、奈良県で復興に向けて栽培に取り組まれ、僅かですが大阪中央市場へ出荷もされているようです。

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