果物手帖
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ル レクチェ

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特徴

「ル レクチエ」の果実の大きさは300~450g程で、果形は短びん形をしています。表面はややでこぼこしていますが、果皮に「さび」が少なく艶があり、外観が美しいのも特長です。色は若いうちは黄緑色で、熟すと黄色くなるので完熟のサインが掴みやすい品種でもあります。はちみつのように甘いと表現されるほど強い甘さと芳醇な香り、滴るジューシーな果汁とねっとりとした食感がクセになり、一度食べた人はファンになるのだとか。

旬の時期

ル レクチエは10月下旬頃から11月にかけて収穫されます。その後一月近く追熟させた後市場に出回ります。食べ頃の旬の時期は11月下旬から12月までの短い期間となります。

果肉は緻密で滑らか、糖度16%以上と高く、多汁です。適度な酸味と独特の豊かな芳香をそなえています。食べ頃に熟したル レクチェはラフランスとは違った何とも言えない芳醇な香りが感じられ、果肉はとても柔らかく舌触りが滑らかです。濃厚な甘みと、その陰に甘味を引き立てるように控えめな酸味が感じられます。

歴史

ル レクチエは1882年頃にフランスで交配育成された品種で、日本に入ってきたのは意外に古く、明治36年頃だそうで、新潟県白根市(現新潟市)の農家 小池左右吉氏がフランスから苗木を取り寄せたのが初めとされています。当時は栽培が難しく、自家用として細々と栽培されるに過ぎなかったようですが、今日栽培方法が確立され、生産量は年々増加しています。それでも生産量が少なく、甘く、芳醇な香りが強い品種で、「幻の西洋梨」や「西洋梨の貴婦人」などともいわれています。

産地

新潟:106.6ha(80%)
山形:9.4ha(7%)
長野:9.0ha(7%)
福島:5.0ha(4%)
青森:2.0ha(1%)

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