果物手帖
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香梨/かおり

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特徴

「かおり」や「かおり梨(香梨)」という名前で流通している大玉な梨で、栽培環境などによっては1kg以上にもなるとのこと。袋掛けで育てているので表皮の色は薄い黄緑色でスベスベしていますが、無袋の場合はサビが多くできてしまうようです。名前の通り香りが特徴で、切る前からリンゴにも似た甘く華やかな香りが漂い、包丁を入れるとさらに芳醇な香りが強くなります。バラつきはありますが、メロン並みの甘さにもなると言われているほど甘さの強い品種でもあります。

旬の時期

収穫適期が短く、9月上旬から中旬頃までとなっています。出荷している産地が少ないこともあり、出回るのは限られた日数となるので、見かけたら即買いしないと次にいったときにはもうないと思います。日持もよくないので、産地でも主に直売所で販売されているようです。

味はほどよい甘味で酸味は少なく上品な風味。果肉はやや硬めでシャキシャキとした歯切れの良い食感で果汁は多く、とてもジューシーです。

歴史

「かおり」は1953年に神奈川県平塚市の農業技術研究所園芸部において「新興」に「幸水」を交雑し、「ナシ平塚16号」として育成されました。しかし特性調査を経て系統適応性検定試験を行った結果、味はよいものの落下しやすいことや日持ちが悪いことなどから1975年に試験中止となり、品種登録はされていません。しかし、すでに試作として穂木が配布されていた農家では、食味がよいため栽培を継続していました。それが近年になって香りがよいおいしい梨だと注目されるようになりました。

産地

千葉:9.2ha(53%)
秋田:3.5ha(20%)
栃木:2.8ha(16%)
東京:1.0ha(6%)
徳島:1.0ha(6%)

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