果物手帖
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エル・ドラド

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特徴

「エル・ドラド」の果実は350~400g程で洋梨としてはやや大きめ。形は西洋梨らしいびん型で、ラフランス程ではありませんがサビが見られます。収穫時の果皮色は黄緑色をしていますが、食べ頃に熟したものは果皮が黄色っぽくなり、甘く特徴的な香りが強くなります。果肉は石質が少なく口当たりが滑らかで、温度管理によって長期保存が可能とされています。完熟前と後で食感や風味の違いが楽しめるので、洋梨らしさが苦手な人は完熟前に。洋梨らしさを求める人は完熟させてから食べると良いでしょう。

旬の時期

収穫は産地によって多少ずれはあると思いますが、山形県では10月下旬頃から収穫が始まります。この品種は収穫後0~1.4℃の低温で管理することで翌春まで貯蔵が可能とされており、食べ頃の旬は11月下旬から1月いっぱい位までです。

熟す前は果肉が硬めで、リンゴにも似た歯触りがあり、甘みは薄く、洋梨らしい美味しさはあまり感じられませんが、追熟させることにより、舌触りもかなり滑らかで果汁もあり、甘い香りと共に芳醇な甘みが広がりさっぱりとした美味しい洋梨になっていました。

歴史

エル・ドラドは1931年にアメリカ・カリフォルニア州エル・ドラド郡でロバート・パターソン氏が発見したバートレットの自然交配実生とされ、1945年に公表されています。エル・ドラドという名称はこの発見された地名に因んだもののようです。この地名自体は1849年からのアメリカのゴールド・ラッシュで、一獲千金を夢見て金鉱の採掘に集まった人たちのキャンプがあったあことから付けられたと言われています。

産地

エル・ドラドは生産者が少なく、農林水産省の統計には記録されていません。主な産地は山形県ですが、岩手県や栃木県などでも個々の農園でわずかに作られているようです。苗木はネットでも販売されており、西洋梨の栽培地であればどこでも栽培は可能となっています。

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