特徴

「爽甘（そうかん）」の大きさは450~600gで果形は綺麗な球形に近いです。果皮の地色は黄緑ですがサビが発生しやすく、一見赤梨かと思えるほどサビに覆われたものも見られます。一口食べると甘い果汁が口いっぱいに広がりますが、程よい酸味も感じられるのでしつこさがなく、後味も爽やかに甘いです。シャリシャリとした食感も相まって名前の通り、まさに”爽快な甘さ”を堪能できます。食べ終わったあともしばらく余韻が残るほどバランスの良い味わいです。

旬の時期

成熟期は10月上旬とされ、収穫は10月上旬～中旬にかけて行われます。食べ時の旬もその時期です。

味

爽甘の皮近くは硬いですが、果肉自体は硬くなく、シャリシャリした食感で、果汁も多く、適度な酸味と共に強い甘みが口に広がりとても美味しい梨です。

歴史

爽甘は国立鳥取大学において1996年に「秋栄」に「コルラ香梨（コルラシャンリー）」という中国梨を交配し出来た実生から選抜育成された青梨品種で、2010年に登録出願、2011年に品種登録されています。

産地

爽甘の主な産地は鳥取県で、まだ新しい品種ということもあり生産量は少なく、市場でもあまり見かけません。しかし、この味であれば今後増えてくることと思われます。