特徴
「サンドルチェ」は「沖農P17」というパイナップルの商標です。「SUN(太陽)」と「Dolce(甘い、甘美な)」を組み合わせた造語で、糖度が19度と高いことが特徴です。サンドルチェとして出荷できる果実は、果実量800g以上(冠芽込み)と決められています。実を支える果柄(かへい)が短く、葉が硬いので、栽培においては病害の発生が少なく台風被害にも強いなどの良い面があります。希少価値が高く、高級品種として市場に出回ります。
旬の時期
「サンドルチェ」の収穫時期は沖縄本島及び周辺離島地域が6~10月 (ハウス5~7月)、石垣島など先島地域では5~11月と、他の品種に比べ長い期間収穫ができます。最盛期の旬は7~9月の夏です。
味
糖度が19度以上で、酸度0.64%ととても甘味が強いパイナップルです。
歴史
「サンドルチェ」は沖縄県農業研究センター名護支所が果肉が白く香りが高い「ゆがふ」と、酸度が低く食味の良い「サマーゴールド」を交配し得られた実生から選抜育成したパイナップルで、正式な品種名は。「沖農P17」といい、2015年に種苗法に基づき登録出願、2017年に品種登録されています。「サンドルチェ」という名称は沖縄県が「沖農P17」に対して取得した登録商標で、『「サンドルチェ」の名称は、 Sun(太陽:英語)とDolce(甘い、甘美な:イタリア語)からなる造語です。
産地
サンドルチェ(沖農P17)の栽培面積や収穫量が分かる資料が無く不明ですが、沖縄県の八重山地方(石垣島や西表島)を中心に栽培されています。苗木の頒布が2015年に始まったばかりで、まだ栽培面積はそう広くなく、市場に出回る数も少ないです。今後収穫量が増えてくれば一般の店頭にも並ぶようになってくると思います。それまではネットなどでお取り寄せするしかないようです。