果物手帖
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ピノ・ガール

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特徴

「ピノ・ガール」は、果重1.5kg~2kgの小玉スイカです。形はやや縦長の長楕円で、果皮表面は一般的な小玉スイカと同じ緑の地に暗緑色の縦縞が入っています。果肉は濃桃色で、白い部分がほとんどなく皮がとても薄い特徴があります。奈良県の種苗メーカー、ナント種苗株式会社が開発し2020年から商業出荷が始まった、まだまだ新参者のスイカです。種がとても小さく従来品種のおよそ4分の1のサイズです。タネを取り出すことなく食べられるマイクロシード小玉西瓜と呼ばれるもので、これまでのスイカに対する概念を大きく変える品種として注目されています。スイカを食べる際に大変なのは、種を口から出さなければならないことです。種を出すのが面倒で、スイカを食べる人が減ったと考えられているほど、スイカにとって種は煙たい存在です。「ピノ・ガール」は、マイクロシード小玉西瓜により種の殻を薄くし、苦みを極限まで少なくすることに成功したスイカですので、種を出さなくても種ごとそのまま食べられます。

旬の時期

ピノ・ガールはカタログ上での最適収穫時期は無加温ハウス4~7月、露地トンネル6~9月となっています。上記以外の加温ハウス栽培などもあり、旬の時期は6~8月の夏となります。

種が小さいので、種がないかと思うくらい歯に種が当たらず食べられます。あえて種を取り出して噛んで見たのですが、種は柔らかくつぶれ、苦みなども感じないとのこと。果肉の食感もシャリ感が抜群で、甘味も強く糖度は14度前後あるようです。

歴史

「ピノ・ガール」は奈良県の種苗メーカーナント種苗株式会社が開発し、2020年から商業出荷が始まった新しい小玉スイカの品種です。ナント種苗のPR戦略として、2019年の冬物と2020年春物にクラウドファンディングを活用した『春の初物で感動をお届け!タネまで食べられる西瓜「ピノ・ガール」』プロジェクトが実施され話題になっていました。

産地

ピノ・ガールは2020年から熊本県や茨木県、青森県などスイカの主要産地でテスト栽培出荷が行われ、2021年は更に産地を拡大し栽培出荷されています。

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